2017.6.27 更新

交通事故の後遺障害等級認定をとる方法は?基準と手続き期間も

どうすれば自分の症状が後遺障害認定されるのかわからない
後遺障害認定されたらどれくらい慰謝料がもらえるの?
後遺障害の等級認定を正しく受けるためにはどうすれば良いのでしょうか。
弁護士に無料相談してみると、自分がこれからどうすればいいのかわかるはずですよ。

弁護士に電話で無料相談

交通事故の後遺障害の等級認定を受ける方法とは?

交通事故に遭ってしまい、その後の生活に支障をきたすような後遺症になってしまう人は少なくありません。

そういった「今後治療を続けても回復が見込めない」後遺症に対して、交通事故に起因するものに関しては「後遺障害」という名称で扱います。
この後遺障害を、実際の症状やその深刻さで分けたものを「等級」と呼びます。

ではその等級認定を正しく受けるにはどうすればいいのでしょうか?

等級認定の際は、その人の後遺症が、どの級に当てはまるのか?その人の後遺症には、事故と確かな因果関係があるのか?主にこの2点を書面から判断して行われます。

ここでいう書面というのが「後遺障害診断書」になります。
通院していた病院の医師に書いてもらう、大変重要な書類になります。ここに書かれている内容だけで等級認定されるか決まると言っても良いでしょう。

これは、後遺障害の等級認定を行っている損害保険料率算出機構の原則によるものです。

それは「書面主義」と呼ばれるもので、ある一定の場合を除いて提出した書面の審査だけで等級認定を行う、というものです。
この原則は毎日多く発生する交通事故に伴う膨大な請求に、公平かつ迅速に対応するために生まれたものです。

よって、後遺障害の等級認定を受けるには、「後遺障害診断書」をいかに下記等級表に当てはまる後遺障害が発生しているかを明確に記せるかが重要です。

交通事故で後遺障害等級認定されると後遺障害慰謝料が請求できる

後遺障害慰謝料とは、認定された後遺障害に対して支払われる慰謝料のことを指します。

入通院慰謝料とは違い、後遺障害の等級認定を受けた人のみ請求でき、入通院慰謝料と後遺障害慰謝料を足したものを慰謝料と称することが多いです。

交通事故示談において後遺障害等級認定を受けることによるメリットが、この後遺障害慰謝料の請求権を得られることと言えます。

後遺障害慰謝料については詳しくはこちらの記事をご覧ください。

交通事故の後遺障害の等級によって貰える保険金の額が変わる

さきほどお話したように、後遺障害の等級はその症状と深刻さを区分する機能を持っています。

よって、後遺障害の等級は「今後治療を続けても回復が見込めず、その症状の重さがどれくらいか」を表すものと定義することができます。

そうなると、症状が重ければ重いほど、被害者が受けられる最低限の補償とされる自賠責保険の保険金額は上がってくるのも納得の話と言えます。等級が重い=症状が重く、回復が見込めない=今後の人生に大きなハンディキャップを背負うことに繋がるので、それ相応の補償を受ける必要があるという考えから自賠責保険の保険金があがるのは理解できます。

具体的に以下に等級表を用意しましたので、そちらで金額がいくらになるかご覧ください。

交通事故の後遺障害の等級表~認定基準と保険金まとめ

介護を要する後遺障害の場合の等級及び限度額
等級 介護を要する後遺障害 保険金(共済金)額
第一級
  1. 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの
  2. 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、常に介護を要するもの
4,000万円
第二級
  1. 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの
  2. 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、随時介護を要するもの
3,000万円
【備考】各等級の後遺障害に該当しない後遺障害であつて、各等級の後遺障害に相当するものは、当該等級の後遺障害とする。
後遺障害の等級及び限度額
等級 後遺障害 保険金(共済金)額
第一級
  1. 両眼が失明したもの
  2. 咀嚼及び言語の機能を廃したもの
  3. 両上肢をひじ関節以上で失つたもの
  4. 両上肢の用を全廃したもの
  5. 両下肢をひざ関節以上で失つたもの
  6. 両下肢の用を全廃したもの
3,000万円
第二級
  1. 一眼が失明し、他眼の視力が〇・〇二以下になつたもの
  2. 両眼の視力が〇・〇二以下になつたもの
  3. 両上肢を手関節以上で失つたもの
  4. 両下肢を足関節以上で失つたもの
2,590万円
第三級
  1. 一眼が失明し、他眼の視力が〇・〇六以下になつたもの
  2. 咀嚼又は言語の機能を廃したもの
  3. 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの
  4. 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの
  5. 両手の手指の全部を失つたもの
2,219万円
第四級
  1. 両眼の視力が〇・〇六以下になつたもの
  2. 咀嚼及び言語の機能に著しい障害を残すもの
  3. 両耳の聴力を全く失つたもの
  4. 一上肢をひじ関節以上で失つたもの
  5. 一下肢をひざ関節以上で失つたもの
  6. 両手の手指の全部の用を廃したもの
  7. 両足をリスフラン関節以上で失つたもの
1,889万円
第五級
  1. 一眼が失明し、他眼の視力が〇・一以下になつたもの
  2. 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの
  3. 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの
  4. 一上肢を手関節以上で失つたもの
  5. 一下肢を足関節以上で失つたもの
  6. 一上肢の用を全廃したもの
  7. 一下肢の用を全廃したもの
  8. 両足の足指の全部を失つたもの
1,574万円
第六級
  1. 両眼の視力が〇・一以下になつたもの
  2. 咀嚼又は言語の機能に著しい障害を残すもの
  3. 両耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になつたもの
  4. 一耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が四十センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になつたもの
  5. 脊柱に著しい変形又は運動障害を残すもの
  6. 一上肢の三大関節中の二関節の用を廃したもの
  7. 一下肢の三大関節中の二関節の用を廃したもの
  8. 一手の五の手指又はおや指を含み四の手指を失つたもの
1,296万円
第七級
  1. 一眼が失明し、他眼の視力が〇・六以下になつたもの
  2. 両耳の聴力が四十センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になつたもの
  3. 一耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が一メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になつたもの
  4. 神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの
  5. 胸腹部臓器の機能に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの
  6. 一手のおや指を含み三の手指を失つたもの又はおや指以外の四の手指を失つたもの
  7. 一手の五の手指又はおや指を含み四の手指の用を廃したもの
  8. 一足をリスフラン関節以上で失つたもの
  9. 一上肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの
  10. 一下肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの
  11. 両足の足指の全部の用を廃したもの
  12. 外貌に著しい醜状を残すもの
  13. 両側の睾丸を失つたもの
1,051万円
第八級
  1. 一眼が失明し、又は一眼の視力が〇・〇二以下になつたもの
  2. 脊柱に運動障害を残すもの
  3. 一手のおや指を含み二の手指を失つたもの又はおや指以外の三の手指を失つたもの
  4. 一手のおや指を含み三の手指の用を廃したもの又はおや指以外の四の手指の用を廃したもの
  5. 一下肢を五センチメートル以上短縮したもの
  6. 一上肢の三大関節中の一関節の用を廃したもの
  7. 一下肢の三大関節中の一関節の用を廃したもの
  8. 一上肢に偽関節を残すもの
  9. 一下肢に偽関節を残すもの
  10. 一足の足指の全部を失つたもの
819万円
第九級
  1. 両眼の視力が〇・六以下になつたもの
  2. 一眼の視力が〇・〇六以下になつたもの
  3. 両眼に半盲症、視野狭窄又は視野変状を残すもの
  4. 両眼のまぶたに著しい欠損を残すもの
  5. 鼻を欠損し、その機能に著しい障害を残すもの
  6. 咀嚼及び言語の機能に障害を残すもの
  7. 両耳の聴力が一メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になつたもの
  8. 一耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になり、他耳の聴力が一メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になつたもの
  9. 一耳の聴力を全く失つたもの
  10. 神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
  11. 胸腹部臓器の機能に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
  12. 一手のおや指又はおや指以外の二の手指を失つたもの
  13. 一手のおや指を含み二の手指の用を廃したもの又はおや指以外の三の手指の用を廃したもの
  14. 一足の第一の足指を含み二以上の足指を失つたもの
  15. 一足の足指の全部の用を廃したもの
  16. 外貌に相当程度の醜状を残すもの
  17. 生殖器に著しい障害を残すもの
616万円
第十級
  1. 一眼の視力が〇・一以下になつたもの
  2. 正面を見た場合に複視の症状を残すもの
  3. 咀嚼又は言語の機能に障害を残すもの
  4. 十四歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  5. 両耳の聴力が一メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になつたもの
  6. 一耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になつたもの
  7. 一手のおや指又はおや指以外の二の手指の用を廃したもの
  8. 一下肢を三センチメートル以上短縮したもの
  9. 一足の第一の足指又は他の四の足指を失つたもの
  10. 一上肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの
  11. 一下肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの
461万円
第十一級
  1. 両眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの
  2. 両眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの
  3. 一眼のまぶたに著しい欠損を残すもの
  4. 十歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  5. 両耳の聴力が一メートル以上の距離では小声を解することができない程度になつたもの
  6. 一耳の聴力が四十センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になつたもの
  7. 脊柱に変形を残すもの
  8. 一手のひとさし指、なか指又はくすり指を失つたもの
  9. 一足の第一の足指を含み二以上の足指の用を廃したもの
  10. 胸腹部臓器の機能に障害を残し、労務の遂行に相当な程度の支障があるもの
331万円
第十二級
  1. 一眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの
  2. 一眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの
  3. 七歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  4. 一耳の耳殻の大部分を欠損したもの
  5. 鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの
  6. 一上肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの
  7. 一下肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの
  8. 長管骨に変形を残すもの
  9. 一手のこ指を失つたもの
  10. 一手のひとさし指、なか指又はくすり指の用を廃したもの
  11. 一足の第二の足指を失つたもの、第二の足指を含み二の足指を失つたもの又は第三の足指以下の三の足指を失つたもの
  12. 一足の第一の足指又は他の四の足指の用を廃したもの
  13. 局部に頑固な神経症状を残すもの
  14. 外貌に醜状を残すもの
224万円
第十三級
  1. 一眼の視力が〇・六以下になつたもの
  2. 正面以外を見た場合に複視の症状を残すもの
  3. 一眼に半盲症、視野狭窄又は視野変状を残すもの
  4. 両眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの
  5. 五歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  6. 一手のこ指の用を廃したもの
  7. 一手のおや指の指骨の一部を失つたもの
  8. 一下肢を一センチメートル以上短縮したもの
  9. 一足の第三の足指以下の一又は二の足指を失つたもの
  10. 一足の第二の足指の用を廃したもの、第二の足指を含み二の足指の用を廃したもの又は第三の足指以下の三の足指の用を廃したもの
  11. 胸腹部臓器の機能に障害を残すもの
139万円
第十四級
  1. 一眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの
  2. 三歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  3. 一耳の聴力が一メートル以上の距離では小声を解することができない程度になつたもの
  4. 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
  5. 下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
  6. 一手のおや指以外の手指の指骨の一部を失つたもの
  7. 一手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなつたもの
  8. 一足の第三の足指以下の一又は二の足指の用を廃したもの
  9. 局部に神経症状を残すもの
75万円

出典:国土交通省『後遺障害等級表』

 

24時間365日無料相談受付中!

重傷事故にあわれた方は私たちがサポートします

こんな方は今すぐ相談!

  • 今後の生活がどうなるか不安
  • 誰に相談すればいいかわからない
  • 難しい手続きのやり方が不明
相談無料

弁護士法人FLAT

0120-743-021

関連記事一覧

交通事故で脳挫傷と診断されたら家族が1週間以内にやるべき2つの事

家族が交通事故で脳挫傷と診断された。これからどうなってしまうのか・・・ こちらのページは、脳挫傷と診断されてしまった交通事故被害者の方の、...

後遺障害14級認定で慰謝料金額を相場より増額|正しい計算方法

「後遺障害14級と認定されるための条件が知りたい。自分の症状でも認定される?」 「後遺障害認定されたら受け取れる慰謝料はどのくらい増えるの?」...

後遺障害診断書の書き方4つのポイント|記入例と注意点を詳しく解説

「医師に後遺障害診断書を作成してもらったけど書き方はこれでいいの?」 「医師に...

交通事故で半月板損傷の被害者が後遺障害の等級認定を受ける方法

半月板損傷は後遺障害等級の何級に当たるの? 後遺障害の認定を受けたいがなにをし...

交通事故で親族が植物人間になった時、対応・補償はどうすれば?

「交通事故で親族が植物人間となってしまい後見人となったが、何をすればいいのかわか...

お悩み別ページ

ページランキング

  1. 交通事故の慰謝料を勝ち取る!請求方法のポイントまとめ
  2. 交通事故の慰謝料は難しいことだらけ?内訳と内容を詳しく解説!
  3. 交通死亡事故の慰謝料相場は?弁護士に交渉を任せるべき5つの理由

カテゴリ一から探す

×

弁護士法人FLAT