2017.9.21 更新

交通事故の過失割合が10対0の場合は自分で交渉?その危険性とは?

「明らかに過失割合10対0だけど保険会社が認めてくれない」
「過失割合が10対0の被害者は示談交渉で保険会社に頼れないと知って困っている」

交通事故で被害者に全く過失がない場合には、過失割合が10対0になります。
たとえ認められたとしても過失割合10対0の事故では、被害者側の保険会社は示談交渉に協力してくれないので被害者は自分で示談をすることになります。

この記事では、被害者の方が、示談交渉で損をしないために、過失割合が10対0になった場合の対応方法をご説明します。

知っておきたい示談交渉のコツ

  • 過失割合が10対0の場合は弁護士に依頼したほうがいい
  • 症状固定になるまでしっかり通院はするべき
  • 過失が0であることを証明する方法
  • 弁護士費用がかからない「弁護士費用」を使うべき

交通事故の弁護士無料相談

過失割合は交通事故の示談金に大きく影響する

「交通事故のときに必ず言われる過失割合ってなんだろう」「過失割合10対0なんだけど、それって何に影響するの」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。なかなか聞きなれない言葉ですよね。
そこでここでは「過失割合10対0について」「過失割合10対0のときに貰える慰謝料」について解説していきます。

過失割合で示談金は決まる!絶対後悔しない示談にするために

過失割合は、加害者側の保険会社が過去の判例に基づいて算出して被害者に通知してくることが多いです。
しかし、なるべく慰謝料を少なく済ましたいので加害者側の保険会社は過失割合を低めにして通知してきます。例えば、本来10対0の事故を何かと理由をつけて7対3などにしてくる場合があります。

被害者は素人なので、保険会社からの通知を鵜呑みにしてしまいがちです。しかし、それでは本来受け取れるはずの慰謝料を受け取れずに損をしてしまいます。

過失割合10対0の場合は、被害者に責任は全くありません。
それなのに過失ありとされて、本来受け取れるはずの示談金を貰えないのは悔しいですよね。車両の修理代がかかったり、怪我して、貴重な時間を割いて病院まで行き、それ加え通院という話にまでなってしまった場合は尚更です。

そのようなことにならないよう、保険屋が使えず自分で示談交渉せざるを得ない場合は弁護士に相談しましょう。過失割合10対0の事故の味方をしてくれるのは弁護士だけです。複雑な法律の手続きや過失割合10対0の場合の適切な示談金を獲得できます。

弁護士に電話で無料相談

交通事故で過失割合が10対0の場合、交通事故の慰謝料は満額受け取れる

交通事故の慰謝料額を決めるとき、過失割合は大きな役割を果たします

例えば総額で1,000万円の慰謝料が発生するとして、当事者はその満額1000万円を受け取れるかと言われればそうではありません。
実際は以下の様な式で受け取れる慰謝料額が決定しています。

  • 全損害額×(100-自分の過失割合)%=最終的に受領できる額

ここでいう全損害額を1,000万円と仮定し、例えば自分の過失割合が5:5だとした場合、以下の様な計算結果になります。

1,000万円×(100-50)%=500万円

この過失割合に応じて、お互いの受領できる額を決めることを過失相殺と言います。

では、過失割合が10対0の場合どうなるのか?
自身の過失が0の場合は、全損害額をそっくりそのまま受け取ることができます。

1,000万円×(100-0)%=1,000万円

という式になるので、そっくりそのまま受け取ることができるというわけです。

交通事故で過失割合が10対0の0側の場合、保険会社は示談交渉してくれない

こうなってくると、100%責任がない被害者からすると、慰謝料額を多く受け取りたいとなるのは当然と言えますが、ここで一つ問題が起こります。

過失割合を決める際に「示談交渉」を行うのですが、自身の過失がゼロである際、この示談交渉を自身が契約している保険会社は代行してくれないのです。

もし自身に過失が少しでもあるのであれば、「賠償責任」が発生するので自身が契約している任意保険会社が示談交渉を代行してくれるのですが、過失ゼロの場合は自分自身の賠償責任が全くない状態であると言えます。
よって、保険会社からすれば、賠償金を払う必要がないため介入する必要がなくなるのです。

さて、では過失ゼロの事故の場合は、示談交渉をどうやって進めればよいのでしょうか?
この場合、選択肢は2つしかありません。

  • 自身で相手方の保険会社と示談交渉をする
  • 弁護士に示談交渉の代行を依頼する

オススメは2つ目、「弁護士に示談交渉の代行を依頼する」になります。

なぜならば、示談交渉を自身で進めると言っても、交通事故の被害者自身は法律のプロではないからです。過失割合を決定するのも、慰謝料額を決定するのも恐らくほとんどの方が初めてであり、また初めてでなくても専門的な知識を持ち合わせているケースの方が稀だからです。

そのような知識を持ち合わせていない状態で示談交渉を進めて何が起こるかというと、相手方の保険会社からの過失割合の修正提案や、不当な慰謝料額の提示に対して何もできなくなるということです。

示談を締結したはいいものの、「本当にこれで良かったのだろうか?」という疑問を持つことは少なくありません。

そこで、法律のプロである弁護士に相談し、示談交渉を代行してもらうことをおすすめします。
弁護士ならば、保険会社とのやり取りはもちろんのこと、示談締結に当たり必要な書類の作成もすべて代行してくれます。ストレスを感じることなく、納得のいく結果を得るためにも特に過失ゼロの事故の際は弁護士への相談をオススメします。

弁護士に電話で無料相談

過失割合10対0の被害者になったときしっかり示談金を獲得するための2つのポイント

適切な示談額を得るための2つのポイントをしっかり押さえることで、適切な額の示談金を得られます。その二つのポイントとは

  • 示談交渉を弁護士に代行してもらう
  • 自分に過失がないことを正しく証明する

の二つです。

1 示談交渉を弁護士に代行してもらう

先ほどご説明したとおり、被害者に過失がない場合、被害者自身で示談交渉をする必要があります。これに対し、相手方が任意保険に加入している場合、相手方は保険会社が示談交渉を代行します。

保険会社は示談交渉代行の豊富な実績がありますから、被害者自身が保険会社と交渉してもなかなか思うようにいかないことが多いので、被害者も専門家である弁護士に相談するほうがいいでしょう。

弁護士に相談・依頼をする場合には弁護士費用が必要になりますが、弁護士費用特約に入っていれば、保険会社が弁護士費用を支払ってくれるので、費用を掛けずに弁護士に相談・依頼することができます。

2 自分に過失がないことを正しく証明する

過失割合は、事故の態様ごとに決まるものですから、事故の発生状況等に関する証拠が必要になります。

人身事故の場合、警察が実況見分調書という文書を作成するのですが、これが事故の発生状況に関する基本的な証拠となります。

それ以外に被害者自身ができる証拠の確保としては、現場付近の状況や車両の状態を写真に撮影する、目撃者がいる場合には連絡先を確認しておくことなどが考えられます。また、最近ではドライブレコーダーが普及してきたので、ドライブレコーダーを搭載している場合には、映像を保存しておくことが必要です。

これらは事故直後に被害者自身が行う証拠収集ですが、交通事故に詳しい弁護士に依頼した場合には、車両の損傷の部位や程度から事故の発生状況や車両の速度などを割り出すことができる場合もあり、より過失0であることを証明しやすくなるといえるでしょう。

弁護士費用がかからない?とてもお得な「弁護士特約」

費用をかけずに弁護士依頼ができる「弁護士特約」とはなにか

弁護士費用特約とは、自分の加入している保険会社が弁護士への相談・依頼にかかる費用を支払ってくれる特約のことです。

弁護士費用特約が普及する前は、軽微な物損事故などでは弁護士に依頼すると費用倒れになるおそれがあったため、不本意な内容で示談に応じてしまうことも多かったのですが、弁護士費用特約によって費用を気にせずに弁護士に依頼できるようになり、納得できるまで示談交渉を続けたり、場合によっては訴訟を提起したりすることができるようになりました。

弁護士に電話で無料相談

弁護士特約に入っていない場合でも弁護士に依頼はすべき

被害者自身では相手方保険会社の主張や提示する示談金額が妥当なものか判断は難しいでしょう。

また、経済的な面でも、弁護士に依頼をすれば慰謝料が増額できることが多いので、弁護士費用を差し引いて最終的に残る金額が、弁護士に依頼しない場合よりも多くなることが十分に期待できます。
ですから、弁護士費用特約に入っていなくても、可能であれば弁護士に依頼をした方がいいでしょう。

過失割合が10対0になる交通事故のパターン

交通事故における過失割合とは、事故を起こしてしまった事に対する責任(不注意、過失)がそれぞれどれくらいかを表した割合のことを指します。

なので過失割合が10対0の場合、どちらか一方に100%事故を起こした責任があるということになります。

ここでは事故のパターンや当事者毎に5つに分けて過失割合10対0になる事故を見ていきましょう。

  • 事故の種類で見た過失割合
  • 自動車同士の事故
  • 歩行者と自動車の事故
  • 自転車と自動車の事故
  • 自転車と歩行者の事故

順に解説していきます。

事故の種類で見た過失割合

車同士の交通事故で過失割合が10対0になるパターンとして、一番多いのが追突事故です。追突事故で10対0と認められる例は以下の通りです。

追突事故
  • 信号を待っていて停車中に、後方から追突された
  • 相手が信号無視で追突された
  • 横断歩道で信号無視の自動車に追突された

自動車同士の事故

どちらか一方が信号無視した際に発生した自動車同士の交通事故です。当然赤信号を無視した自動車は全責任を負わされます。過失割合は10対0です。

・信号のない交差点の場合、基本的に過失割合が10対0になることはありません。直進車同士、直進車と右折車の事故、両方とも過失割合10対0になることはないと考えてください。
・停車していた際に追突された場合以外は、たとえ一方が交通違反を犯していても、被害者側の確認ミスもあるなどといった理由で8:2、9:1という過失割合にされてしまいまいます。

センターラインを越えて正面衝突した場合は、センターラインを超えた側の自動車が負わされます

路肩に停車していた際に追突された場合、過失割合は、追突した車:停車していた車=10対0です。

以上が過失割合が10対0になる場合です。上記以外の自動車同士の事故は基本的に過失割合が10対0になることはないとお考え下さい。

しかし、これは基本的な指標であり、それ以外にいろいろな要素、例えば速度などを理由に加害者側の保険会社は過失割合を変えてきます。適正な過失割合で示談額を受け取るには法律のプロである弁護士に相談したほうがいいでしょう。

弁護士に電話で無料相談

歩行者と自動車の事故

歩行者と自動車の事故は、事故の起きた場所が横断歩道上かどうかで過失割合が変わっていきます。なぜなら横断歩道は歩行者だけが歩いていい道と道路交通法で規定されているからです。
横断歩道上で起きた事故はほぼほぼ過失割合10対0となりますが、信号の色によって若干変わっていきます。

歩行者側の信号が「青」の状態で起きた事故は完全に自動車側の過失です。自動車側の信号は「赤」になるので、この場合の過失割合は10対0で自動車側の責任です。

信号機の設置されていない横断歩道で起きた自動車と歩行者の接触事故の過失割合は、状況に応じて変わってきますが、基本的に10対0となります。理由は信号機の有無関係なく、横断歩道は歩行者優先だからです。

自転車と自動車の事故

自転車側の信号が青の場合、自動車は信号無視したことになるので、過失割合は10対0です。

自転車と歩行者の事故

・青信号で横断を開始した横断歩道上の歩行者は、絶対的に保護されます。赤信号無視の自転車に100%の過失があると判断されるため、過失割合は自転車:歩行者=10:0になります。歩行者が青信号で横断中に赤になった場合も、自転車と衝突した場合、過失割合は10対0で、100%の過失が自転車側に課せられます。
・また、右左折をしようと横断歩道に侵入した自転車と歩行者の接触事故の場合も、歩行者が青信号で横断歩道を渡っていれば、過失割合は自転車:歩行者=10対0になります。

・基本的にどのような場合も歩行者が赤信号で渡ってしまった以上、過失割合は10対0とはなりません。どちらの過失も認めるということになってしまいます。
過失割合が10対0になる場合は、歩行者が青信号の時に渡り始めたときで、逆に、自転車側の信号が青で歩行者側の信号が赤の場合でも過失割合は10対0ではなく歩行者:自動車=8:2となります。

交通事故の無料相談はこちら

ご相談ください

こんな方は今すぐ相談!

  • 事故の事を誰に相談すべきかわからない
  • 保険会社の態度や対応に不満がある
  • 慰謝料の金額や過失割合に疑問がある
相談無料

東京ステラ法律事務所

0120-660-087

関連記事一覧

交通事故で評判の良い弁護士事務所とは?被害者必見の弁護士選び方

交通事故示談に強くて評判の良い弁護士って?何を基準に選べばいいのか分からない ...

追突事故の被害者になったときに示談交渉で損をしないための方法

「追突事故の場合示談はどうなる?」 追突事故の被害者の示談...

交通事故で弁護士特約を使わないと300万円の損|使い方を徹底解説

『弁護士特約を使いたいけど、自分のケースでは使うべきなの?』 ...

交通事故示談は保険会社とのトラブル続出。被害者自身での交渉は不利。

「示談交渉がうまくいかず、加害者側とトラブルになってしまった」 「相手の保険会...

交通事故で過失割合8対2の被害者必読。示談交渉で損する2つの理由

「100%相手が悪い事故なのに、過失割合が8対2なのは納得できない。」 「過失...

お悩み別ページ

ページランキング

  1. 交通事故の慰謝料を勝ち取る!請求方法のポイントまとめ
  2. 交通事故の慰謝料は難しいことだらけ?内訳と内容を詳しく解説!
  3. 【死亡事故の慰謝料まとめ】相場はいくら?最高額を得るためのポイント

カテゴリ一から探す

×

東京ステラ法律事務所