2017.7.25 更新

交通事故後に耳鳴りが続く人必見。後遺障害認定の4つのポイント

「交通事故にあった後から、耳鳴りの症状が続いて治らない。これって後遺障害になるの?」

交通事故後に耳鳴りの症状が発症したら、それは交通事故が原因の可能性が高いです。

交通事故がきっかけの耳鳴りは、音の高さや音の種類など多くの形態があります。耳鳴りによる後遺障害認定では、12級、14級で等級認定されているケースが多くあります。

ポイントを押さえれば等級認定され、慰謝料をもらうこともできます。医師による検査や治療、証明が必要で、手順が複雑なので、負担を減らすために弁護士に相談して全部任せるという選択肢もあります。



交通事故後の耳鳴りの症状でも後遺障害認定されてるケースが多くあります

交通事故からしばらくたってから「キーン」という耳鳴りが起こることがあります。耳鳴りの具体的な症状は様々で、両耳の人、片耳だけの人、耳鳴りの音が低い・高いなどの複数に分かれています。ですから、一様に耳鳴りと言っても、その症状は人によって違うのです。

事故後軽度の難聴(35〜40db)と、就寝前や、静かな場所では常時耳鳴りがしている
引用元:Yahoo!知恵袋

 

ムチウチ以来、頸部を特定の方向に動かすと耳鳴りがテレビのボリューム操作したように大きくなりますし突然眩暈がして頭を支えていないと頸部に力が入らず頭部が揺れてしまうとか・・・
二つの病院(個人病院・総合病院)で頭のMRI検査も受けましたが「異常所見なし」、耳鼻科でも「異常所見なし」
引用元:Yahoo!知恵袋

耳鳴りの原因として考えられるのは、交通事故で頭部を打撲したことで聴覚を司る内耳神経や脳幹・小脳がダメージを受けることが多いです。

しかし、耳鳴りは本人に自覚症状があっても、傷や骨折のように他人が見てわかるものではありません。ですから、後遺障害に認定されにくい傾向があります。

では、耳鳴りが後遺障害に認定されるためにはどうすればいいのか。また、認定後には何をすればいいのかを見ていきましょう。

耳鳴りが後遺障害認定されるための2つの方法

耳鳴りを後遺障害認定されるためには自分で後遺障害認定を受ける方法と弁護士に依頼する方法があります。

1.自分で後遺障害認定を受ける

後遺障害認定を申請するためには、自分で書類作成や保険会社とのやり取りを進めていきます。知識がないと保険会社の都合によって進められてしまい、適正な慰謝料を請求できないことがあります。

2.弁護士に無料相談する

十分な知識をもった弁護士に依頼すれば、被害者の味方になり、適正な慰謝料を請求してくれます。また面倒な書類作成ややり取りを代わりに行ってもらえるので、負担が少なくてすみます。相談だけなら無料の弁護士もいますし、加入している保険に弁護士特約が付いていれば費用がかからない場合もあります。

耳鳴りを後遺障害等級認定されるために。症状を正確に伝える9つのポイント

耳鳴りで認定される可能性のある等級は12級の14級のどちららか2つです。それが、以下の表です。

表1.耳鳴りの場合の後遺障害等級
等級 症状名 傷病名
12級12号 頚部から左肩疼痛、左上肢痺れ、耳鳴り、悪天候時の頭痛 頚椎挫傷、神経根症
14級 右耳伝音性難聴、耳鳴り 外傷性頭蓋内出血、頭蓋底骨折、右外傷性耳障害

引用元:後遺障害データベース

ここで後遺障害等級について、知っておきましょう。後遺障害等級は、1級から14級までの14段階に分かれており、それぞれどんな症状の時に認定されるかが大まかに決まっています。

この後遺障害等級がどれになるかで、慰謝料の金額も変わってきます。まず、後遺障害等級認定されるには、ご自身の耳鳴りがどのようなものかを把握し、医師に正確に伝えることが必要になります。そうすることで、正しい診断結果を得ることができます。

正確に伝えるためには、以下の9つのポイントを押さえておけばバッチリです!

・両耳・・・(音の種類)1種類・2種類・3種類以上
9つのポイント
①耳鳴りの部位(どこから耳鳴りがしているか) ・右耳 ・左耳 ・両耳 ・頭皮上 ・頭蓋内
②耳鳴りの種類 ・右耳だけ・・・(音の種類)1種類・2種類・3種類以上
・左耳だけ・・・(音の種類)1種類・2種類・3種類以上

③耳鳴りの音 聞こえてくる耳鳴りの音を具体的に説明しましょう。
④耳鳴りの音の高低 聞こえる音の高さを説明しましょう。
⑤耳鳴りの音の清濁 ・澄んだ音・濁った音・どちらでもない
⑥耳鳴りの大きさ(5段階) ・とても小さい
・小さい
・中くらい
・大きい
・とても大きい
⑦耳鳴りの頻度(5段階) ・ほとんど鳴らない
・たまに鳴る
・鳴ったり鳴らなかったり
・たまに止まる
・ほとんど鳴っている
⑧耳鳴りの気になり方 ・ほとんど気にならない
・仕事中は気にならない
・仕事中時々きに鳴る
・気になるけど仕事はできる
・仕事に手をつけれらないほど気になる
⑨その他の耳鳴りの特徴 ・耳鳴りの大きさが変わる
・耳鳴りの音の音色が変わる

以上の9つを正確に医師に伝えた後は、検査をします。

耳鳴りの検査では重要な2つの検査があります

耳鳴りの検査では、2つの検査が行われます。それが、「ピッチ・マッチ検査」と「ラウドネス・バランス検査」です。

「ピッチ・マッチ検査」では、自分の耳鳴りがだいたいどの程度の高さなのかを調べていきます。この検査で、耳鳴りの音の高さや音色、耳鳴りが起こっている部位がだいたいどの辺かを調べることができます。

「ラウドネス・バランス検査」では、先ほどのピッチ・マッチ検査で得られた周波数を使って、耳鳴りがどのくらいの大きさなのか、耳鳴りの音量を調べる検査です。

この2つの検査以外にもいくつかの検査がありますが、重要な検査はこの2つになります。検査が終わると、いよいよ後遺障害認定です。

耳鳴りの後遺障害認定——12級

まず12級についてみていきます。12級に認定されるのは、「耳鳴に係る検査により難聴に伴い著しい耳鳴が常時あると証明できるもの」です。

具体的にはどういうことかをというと、先ほどの「ピッチ・マッチ検査」や「ラウドネス・バランス検査」に耳鳴りがあることが医学的に証明できることを言います。

なので、検査を受け、医師に「確かに耳鳴りがありますね」と言われれば12級へと認定される可能性は非常に高いです。

耳鳴りの後遺障害認定——14級

次に、14級についてみていきます。14級には、「難聴に伴い常に耳鳴りのあることが合理的に説明できるもの」です。先ほどの12級と違うのは、証明ではなく、説明であるという点です。

ピッチ・マッチ検査やラウドネス・バランス検査では耳鳴りがあることができない場合、等級には認定されないように思えます。

しかし、交通事故後の症状に一貫性があったり、事故の状況が説明できることで後遺障害等級14級に認定されることがあります。具体的には、

  • 交通事故からずっと耳鳴りがする(症状に一貫性がある)
  • どのような交通事故で、どこを痛め、今どこが、いつから痛いかを説明できる。

このような状態であると、14級に認定される可能性が高いです。ただ一つだけ注意が必要なことは、「認定は説明次第であること」です。

12級であれば、検査結果という目に見える形で示すことで認定へとグッと近づきます。ですが、14級は説明をしなければいかないので目に見える形で表すことができません。

どれだけ具体的に自分の症状を説明できるかが重要です。

交通事故後、耳鳴りの後遺障害認定でもらえる慰謝料は最大180万円もの差がある

前述した12級か14級のいずれかの等級になった場合に、慰謝料はいくらくらいもらえるのかをみていきましょう。

表2.後遺障害等級12・14級の場合の基準別慰謝料額
等級 裁判基準 任意保険基準 自賠責基準
12級 約290万円

100万円

93万円
14級 110万円

40万円

32万円

表2を見れば一目瞭然ですが、12級であるのと14級であるのとでは最大180万円の差があります。耳鳴りの治療で通院するとなれば、それなりに費用はかかります。できる限り自己負担を減らすために、できるだけ多くの慰謝料をもらえるようにしましょう。

交通事故による耳鳴りが後遺障害認定されるまでの7つの流れ

ここまでで耳鳴りが後遺障害のどの等級になるのかと、慰謝料はいくらくらいになるのかをみてきました。しかし、等級や慰謝料も全て後遺障害等級認定手続きをしてからのことです。

ここからどのようにして後遺障害認定されるのかを見ていきましょう。

大きく7つに流れが分かれています。

①症状固定

②医師による後遺障害診断書の作成

③後遺障害診断書を保険会社に提出

④後遺障害診断書を損害賠償保険料率算出機構に転送

⑤損害賠償保険料率算出機構の調査事務所で調査後、等級認定

⑥認定結果が保険会社に通知

⑦保険会社から認定結果が本人に通知

詳しく説明していきます。

交通事故後に耳鳴りを治療していると、今の状態以上に回復が望めない状態になります。この状態を「症状固定」といいます。(①)

症状固定になると、医師に後遺障害診断書」という書類を描いてもらえるようになります。(③)

この「「後遺障害診断書」という書類が後遺障害認定の手続きではなくてはならない大切なものです。それは、⑤にある損害賠償保険料率算出機構の調査事務所での調査方法に理由があります。

調査事務所ではどの等級にするかの判断を、本人への確認ではなく、送られてきた「後遺障害診断書」のみで判断をします。

ですから、後遺障害診断書に書かれていない内容は、いくら本人に症状があっても判断材料にはなりません。

耳鳴りが後遺障害に認定される後遺障害診断書を作るための5つのポイント

ここからは実際に、等級に認定されやすい後遺障害診断書の作り方を見ていきましょう。

後遺障害診断書を作る際のポイントが5つあります。

a.医師に耳鳴りの症状を詳しく伝える
b.症状固定の後遺障害であることがわかること
c.後遺障害が確実にあること
d.交通事故と耳鳴りが関係していること
e.耳鳴りが仕事に支障をきたすレベルのものであること

それぞれについて、詳しく説明していきます。

a.医師に耳鳴りの症状を詳しく伝える

後遺障害に認定されるためには耳鳴りの症状が自分に本当にあることを医学的に証明することが必要です。ですので、医師に自分の症状を正確に、できるだけ詳しく伝えて積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。そうしたコミュニケーションが、等級に認定されやすい詳細な後遺障害診断書を書いてもらうことにつながります。

b.症状固定の後遺障害であることがわかること

後遺障害の基準はなかなか厳しいものです。ただ単に「回復は難しい」と書くだけでは確実な等級認定は得られません。ですので、しっかりと「十分に治療を行なったが、治療の効果が出ない」ことを後遺障害診断書に詳しく書いてもらうようにしましょう。

c.後遺障害が確実にあること

実際に耳鳴りが確実にあることを証明することが後遺障害診断書では一番重要なポイントです。なので、先ほどのピッチ・マッチ検査やラウドネス・バランス検査の結果を後遺障害等級診断書と合わせて提出することが必要です。

d.交通事故と耳鳴りが関係していること

これが一番難しいものです。耳鳴りが事故によってなったものか、事故前からなっていたものなのかあるいは、事故ではない別の原因でなったのかを証明することは非常に難しいのです。

もしかしたら、「加齢や別の原因でなったのではないか?」と調査事務所に疑われるかもしれないのです。

なので、後遺障害診断書にはしっかりと「耳鳴りが事故によって発症したこと」がわかるように説明し記載しましょう。

e.耳鳴りが仕事に支障をきたすレベルのものであること

後遺障害診断書に耳鳴りが仕事に支障をきたすレベルであることを記載するだけでは不十分です。なので、事故証明、事故発生状況報告書、経過診断書、診療報酬明細書などで客観的にわかる書類を用意しましょう。

加えて、医師に耳鳴りによって仕事に支障が出ていることを具体的にどんな時に起こるのかなどをしっかり説明するにしましょう。

後遺障害診断書を加害者側の任意保険会社へ送る

後遺障害診断書が完成したら、その次のステップは「任意保険会社への送付」です。多くの場合、診断書の用紙自体や返信用の封筒など任意保険会社の送付に必要なものは任意保険会社が用意してくれます。

もしなかった場合には、加害者側の保険会社に連絡をしてみましょう。ここまでが後遺障害認定に必要なことです。この後は、等級に認定されるのを待つだけです。

耳鳴りが後遺障害認定された後の変更は「異議申し立て」が必要

後遺障害等級に認定されると、新たに後遺障害等級に認定するのは難しくなります。そこでしなければいけないのが、「異議申し立て」という手続きです。

異議申し立てをすることで、後遺障害等級認定の再手続きをしてもらうように申請することができます。

このように後遺障害認定を自分で行うのはとても手間がかかるので、まずは弁護士に無料相談してみてはいかがでしょうか。

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