2018.9.12 更新

自賠責保険の慰謝料計算は簡単│損せずに最大額をもらう方法とは?

自賠責基準だと慰謝料はいくらくらいなの?
自賠責保険での慰謝料はいつ支払われるの?

交通事故にあい、ケガをしてしまった場合は相手の保険会社から慰謝料を支払ってもらえます。

相手の方が任意保険に加入していなかった場合は、車を持っている人が強制的に加入する自賠責保険から慰謝料が支払われます。

しかし、自賠責保険は最低限の補償しかしてくれません

今回は、交通事故の被害者が自賠責保険で受け取れる慰謝料について、詳しく説明していきます。

  • 自賠責保険は最低限の補償のみ
  • 示談終了後2週間ほどで振り込まれる
  • 自賠責基準での慰謝料の計算方法
  • 弁護士に依頼すると慰謝料を増額できる
この記事でわかること

自賠責保険とは?

自賠責保険とはどんな保険なのですか?
自賠責保険とは、法律によって車を購入した場合に加入が義務づけられている保険のことです。

自賠責保険は最低限の支払いをしてくれる強制保険

自賠責保険は、「最低限の被害者救済のための保険」という位置づけになります。

自賠責保険で対象となるものは、人身損害のみです。物損事故は自賠責保険では補償されません。

人身損害とは、ケガによる傷害と死亡による損害のことで、それぞれ上限額が存在します。

自賠責基準は限度額が存在するんですね。どれくらい補償してもらえるのか知りたいです。

自賠責保険が補償してくれる費用と限度額

ケガの場合、支払限度額が治療関係費や通院交通費、休業損害や慰謝料などをすべて合わせて120万円となっています。

以下が、支払限度額である120万円の範囲で支払われる項目です。
ケガによる損害補償の内約
費用名 定義 補償額
治療費 診察費・入院費・手術費など全て 全額
通院交通費 病院に通うときにかかった交通費 全額
入通院慰謝料 ケガでの精神的苦痛に対する慰謝料 1日4,200円
休業損害 ケガによって収入が減ってしまったことへの補償 1日約5,700円
看護費 12歳以下子供の入院・通院に付き添った場合に支払われる 1日4,100円
義肢等の費用 ギプス・松葉杖や車椅子など 全額
文書料 診断書や交通事故証明書などを発行する費用 全額
諸雑費 その他入院中の諸雑費 入院1日あたり1,100円

さらに、後遺障害が残った場合には、後遺障害の等級に応じて後遺障害慰謝料の支払いがあり、限度額は4,000万です。

また、被害者が死亡してしまった場合にも死亡慰謝料の支払いがあり、1人あたりの限度額は3,000万です。

限度額を超える損害については、加害者本人か加害者が加入している任意保険会社から賠償金の支払いを受ける必要があります。

そうなんですね。いつ頃受け取れるのかも教えてください。

自賠責保険からの慰謝料はいつもらえるの?

自賠責保険からの示談金(慰謝料)の振り込みは、原則示談交渉が終了してから2週間ほどと言われています。

なので、それまでにかかる治療費などはご自身で立て替えをしなければなりません。

交通事故関連で出た出費は全て領収書をもらっておきましょう。

保険会社から送られてくる示談書に押印すると、示談終了という判断になります。

それまでに領収書などを保険会社に提出してください。

なるほど、すぐに押印せずに確認した方が良さそうですね。
押印しなければ示談結果を変えることも可能ですので、すぐに押印せずきちんと内容を確認してください。

自賠責保険の入通院慰謝料を計算してみよう

交通事故の入通院慰謝料の計算

ここからは実際の慰謝料がいくらになるのかみていきましょう。
自賠責保険の慰謝料の計算方法が知りたいです。
自賠責での慰謝料を算出するには通院した日数と期間を数える必要があります。まずこの2つを数えてください。

算出に必要な値

(1)実治療日数×2
実際に通院・入院した回数(日数)を2倍した値
(2)治療期間
通院開始日〜通院終了日までが何日か

次に、これらの数字を使って慰謝料の算出をします。

自賠責保険の慰謝料計算式

自賠責での慰謝料は1日あたり4,200円で規定されています。
(1)実治療日数×2
(2)治療期間
上記2つの「少ない方」に日額の4,200円をかけた額が慰謝料の額です。

たとえば、むちうち(頚椎捻挫)で3ヶ月通院・実通院日数が16日の場合だと

(1)通院・入院した日数 は16日で、2倍すると32日
(2)通院・入院した期間 は3ヶ月間なので90日

(1)と(2)を比べると 32日の方が少ないので32に4,200円をかけます。

32×4200=134,400

なので慰謝料は134,400円になります。

なるほど、入通院慰謝料は自分でも計算できるんですね。
そうなんです。万が一、治療後に後遺症が残ってしまった場合はこの慰謝料とは別に後遺障害慰謝料も受け取ることが可能です。
後遺障害慰謝料の金額も知りたいです。

後遺症が残ってしまった場合はさらに後遺障害慰謝料が受け取れる

後遺障害慰謝料は後遺症の重度で金額が決まります。

後遺症が残ってしまった場合、後遺障害等級認定というものを取得しなければなりません。

14級〜1級まで等級が存在し、ご自身が認定された等級によって後遺障害慰謝料の金額が決まっています

自賠責保険での後遺障害慰謝料の金額は以下の通りです。

等級別の慰謝料金額(相場)
1級 1,100万円 8級 324万円
2級 958万円 9級 245万円
3級 829万円 10級 187万円
4級 712万円 11級 135万円
5級 599万円 12級 93万円
6級 498万円 13級 57万円
7級 409万円 14級 32万円
後遺障害慰謝料は、先ほど計算した入通院慰謝料とは別物なので、限度額の120万の範囲には含まれません。

後遺障害慰謝料については、後遺障害について詳しく書いた記事がありますので、こちらもあわせてご覧ください。

死亡慰謝料は自賠責保険だといくらになる?

被害者が死亡してしまった場合も、自賠責保険から慰謝料が支払われます。

死亡慰謝料は、亡くなってしまった本人への慰謝料と被害者のご家族に支払われる慰謝料の2つが存在します。

死亡した本人の慰謝料は350万円で固定です

この額は死亡慰謝料として非常に少ない額です。ご家族に支払われる金額も見てみましょう。

被害者の遺族へ支払われる慰謝料額

ご家族への慰謝料は請求人数によって異なります。詳細は以下の通りです。

家族として判断されるのは被害者の親・配偶者・子どもと決まっています。

ご家族に支払われる死亡慰謝料
家族が1人の場合 550万円
家族が2人の場合 650万円
家族が3人の場合 750万円

3人以上ご家族がいる場合、上記の金額に1人あたり200万円が上乗せされます。

少ない気がして納得できないんですが、これは妥当な額なんですか?
いえ、自賠責保険での慰謝料はとても少ないものなのです。
そうなんですね。妥当な額の慰謝料を受け取るにはどうしたらいいのでしょうか…。
そんな場合は、弁護士基準で慰謝料を計算することで、適正かつ十分な額の慰謝料を受け取ることができますよ。

弁護士基準だと慰謝料は自賠責基準の2倍にもなる

交通事故の慰謝料には自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準の3つの計算方法があります。

自賠責保険だと、自賠責基準が慰謝料の計算に採用されます。

慰謝料計算の3つの基準

3つの基準のなかで、弁護士基準が最大額の損害賠償を受け取ることができます

弁護士基準で計算すると、入通院慰謝料だけでも2倍の額になる可能性があるのです。

また、弁護士に依頼すると後遺障害等級認定の書類集めや手続きも代行してくれます。

弁護士は示談のプロなので、今までの判例をもとに根拠を持って被害者が有利になるよう示談を進めてくれます

被害者の方がご自身で示談交渉をすると、不利になってしまうこと可能性があります。

実際に、保険会社の言いなりになってしまい最低額の慰謝料しか提示されないケースが多く存在しています。

以下に、弁護士に依頼するメリットをまとめたのでご覧ください。

弁護士に依頼するメリット

  • 慰謝料の金額が増額できる
  • 面倒な示談交渉を代行してくれる
  • 適切な後遺障害等級を認定してもらえる
  • 過失割合を小さくできる可能性もある
  • 休業損害も増額することが可能
弁護士に依頼するメリットは結構たくさんあるんですね。
そうなんです。なので、交通事故にあったときには、弁護士に依頼をおすすめします。

今、交通事故に遭って相手の保険会社の言い分が正しいかどうかわからずに悩んでいる場合などには、まずは弁護士に相談してアドバイスをもらいましょう。

交通事故の慰謝料についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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