2017.11.10 更新

年間4万円もお得に?損保ジャパンの交通事故保険料を安くする方法

事故内容で異なる保険料や等級の変化

損保ジャパンの自動車保険では、事故の形態によって保険料への影響が異なります。
3等級ダウン事故、1等級ダウン事故、そしてノーカウント事故の3つに分類されていて、それぞれ適用される事故形態も、保険料も変わってきます。

損保ジャパンの自動車保険では、「他物との接触」は3等級ダウン事故、「飛来物との接触」「車へのいたずら」「盗難被害」「水害」などは1等級ダウン事故として扱われます。自分が無過失の自動車事故や、人身傷害の身を使った場合などはノーカウント事故と呼ばれて、保険料に全く影響はありません。
一般的な交通事故はほとんどが3等級ダウン事故と思ってよいでしょう。
交差点での出会いがしらの接触や、ガードレールにこすってしまった場合などです。
3等級ダウン事故の場合は、次の契約更改で現在の等級よりも3つ下がった等級で契約することになります。
現在15等級の場合は、12等級になると言うことです。
さらに、3年間は「事故有係数適用」と言って、通常の保険料の割引率よりも低い割引率の、保険料計算式が適用されてしまいます。
つまり、3等級ダウン事故で保険を使ってしまうと、元の等級に戻るまでに3年かかる上に、3年間は割高な保険料を支払い続けなければならない、ということです。

1等級ダウン事故とは?

1等級ダウン事故とは、保険を使った次年度に等級が1等級ダウンして、事故有係数が1年間だけ適用される事故です。
1等級ダウン事故になる事故がこちらです。
基本的には、1等級ダウン事故は「車両保険の請求」のみに適用されます。
車両保険を請求する場合に、次の何れかに該当していれば1等級ダウン事故と判定されます。

・飛来物との接触による車への損害
・落下物との接触による車への損害
・いたずらによる損害
・盗難
・盗難されたことによって生じた車への損害
・火災によって生じた車への損害
・水害によって生じた車への損害
これら事例の何れかに該当する事故の場合は、1等級ダウン事故です。
具体的例もご紹介しておきますね。
・高速道路を走っていたら飛び石が飛んできてボンネットに傷がついた
・走っていたら鳥がぶつかってきて、フロントガラスに傷がついた
・家に帰ってきたら、誰かが車に10円玉で傷をつけていた
・台風による水害で車が水没した
・車が盗難されてしまった
実際にはこのような事例が1等級ダウン事故として扱われます。
自分の事故が1等級ダウン事故に該当するかどうかは、保険会社に事故報告をしてから判断をしてもらうことになりますので、気になるようなら相談がてら事故報告をしてみることをおすすめします。

ノーカウント事故とは?

ノーカウント事故とは、保険を使用しても次の契約時には全く保険料の影響がなく、保険を使わなかった時と同じように等級が1つ進む事故です。
15等級で、ノーカウント事故によって保険を使った場合、翌年度は16等級に進みます。
損保ジャパンの、ノーカウント事故に該当するのはこちらです。
単独の請求でも、複数の請求でも、この中に該当する場合はノーカウント扱いになります。
・対人賠償責任保険の臨時費用保険金のみの請求
・人身傷害保険のみの請求
・人身傷害入院時諸費用特約の請求
・人身傷害死亡・後遺障害定額給付金特約の請求
・搭乗者傷害保険の請求
・無保険車障害特約の請求
・ロードアシスタンス特約の請求
・ロードアシスタンス運搬後諸費用特約の請求
・地震噴火津波車両全損時一時金特約の請求
・事故故障代車費用特約の請求
・ファミリーバイク特約の請求
・弁護士費用特約の請求
・個人賠償責任特約の請求
・無過失事故の特則に該当する事故の車両保険の請求
難しい特約名が沢山並んでいて、嫌になるかもしれませんが、実務上ノーカウント事故が適用されるのは、特約と人身傷害と搭乗者傷害、そして「無過失特則」が適用される事故がほとんどです。
具体例もご紹介しておきますね。
・信号で停止中に後ろから追突されて、相手の対人賠償責任保険で対応してもらうはずだったが保険会社の対応が気に入らなかったので、自分の人身傷害保険を使った。
・エンジン系統の故障で車を修理に出したので、その期間中の代車費用をまかなうために、事故故障代車費用特約を使った。
・追突事故の被害に遭ったが、相手が無保険だったため車両保険を使って自分の車を修理した。
・信号無視の車にぶつけられて、怪我をして相手の対人で対応してもらっていたが、賠償金の提示額が納得できないので、弁護士特約を使った。

このような事例に該当しているのに、保険金請求をしていなかった人は、保険を使っても等級への影響がないので一度保険会社に問い合わせてみるとよいでしょう。

事故有係数適用期間とは?

事故有係数とは、保険を使って3等級、もしくは1等級、等級がダウンした場合に適用される「割高な保険料の計算式」です。
一昔前までは、事故を使って3等級ダウンした場合も無事故の人と同じ保険料の計算式が当てはめられていましたが、「それでは無事故で頑張っている人との公平性が保たれない」ということで保険金を請求した場合は3or1等級ダウンする上に、割高な事故有係数が適用されることになったのです。
とは言っても、事故有係数は、一生適用される訳ではなく、事故の件数や形態によって適用期間が決められています。
基本的には3等級事故は3年間、1等級事故は1年間、事故有係数が適用されます。
1回の保険年度の間に、複数の事故が遭った場合は合計された期間が事故有係数適用期間になります。
例えば、3等級ダウン事故が2回あった場合は、6等級ダウンして、事故有係数適用期間は6年になります。
事故有係数適用期間の上限年数は6年です。

等級に対する割引率について

自動車保険は、基本となる「保険料」に各等級に応じた割引率をかけて、計算されます。
各等級の割引率は「無事故」の場合と「事故有」の場合に分けられています。
ここでは、損保ジャパンの無事故、事故有の場合の割引率をご紹介します。
・無事故の場合
1等級 64%割増
2等級 28%割増
3等級 12%割増
4等級 2%割引
5等級 13%割引
6F等級 19%割引
7F等級 30%割引
8等級  40%割引
9等級 43%割引
10等級 45%割引
11等級 47%割引
12等級 48%割引
13等級 49%割引
14等級 50%割引
15等級 51%割引
16等級 52%割引
17等級 53%割引
18等級 54%割引
19等級 55%割引
20等級 63%割引

・事故有の場合

1等級 64%割増
2等級 28%割増
3等級 12%割増
4等級 2%割引
5等級 13%割引
6F等級 19%割引
7F等級 20%割引
8等級  21%割引
9等級 22%割引
10等級 23%割引
11等級 25%割引
12等級 27%割引
13等級 29%割引
14等級 31%割引
15等級 33%割引
16等級 36%割引
17等級 38%割引
18等級 40%割引
19等級 42%割引
20等級 44%割引

無事故と事故有を比べてみると、同じ等級でも20%以上も割引率に差が出ます。
元の保険料が10万円の場合は、2万円も差が出ると言うことです。
実際には、無事故の20等級から事故有の20等級になるのではなく、事故有の17等級になるので、その差はもっと大きくなりますね。

変化する保険料のシミュレーション

事故を起こして保険金を請求すると、事故状況に応じて3等級、もしくは1等級がダウンして、保険料が割高になります。
保険料がどうなるのかを知る方法は3つです。
・損保ジャパンの担当者に質問する
・自分でシミュレーターを使って確認する
・自分で計算する
ここでは、1つずつ確認していきたいと思います。
■損保ジャパンの担当者に質問する
すでに事故報告を済ませているのであれば、担当者に直接質問をしてみましょう。
即答はできないかもしれませんが、当日中にアップする保険料の目安を知らせてくれます。
自分で計算したり考えたりする必要がないので、一番簡単ですし、保険会社の計算だから、結果も確実です。

■損保ジャパンのホームページで確認する
損保ジャパンの公式ホームページに保険料の試算ツールがありますので、現在の契約条件や補償内容を入力して、3等級ダウン事故有で試算することができます。
実際に私も、20等級で、3等級ダウン事故を起こした場合と、20等級のままだった場合の保険料の試算をしてみました。
20等級で車両保険を一般条件60万円つけている契約の保険料は66,830円、3等級ダウン事故を起こした場合は107,530円でした。
実際には1年だけでなく、3年間事故有係数が適用されるので、増額した保険料はこれ以上になります。
■自分で計算する
シミュレーターではなく、自分で計算したい場合は、現在の等級の割引率と、ダウンした等級の事故有割引率を確認します。
例えば20等級で事故を起こした場合、17等級になりますね。
20等級の事故無し割引率は63%、17等級の事故有割引率は38%です。
まず、「現在の保険料÷(100-現在の割引%)」を計算して元となる保険料を確認します。
20等級で現在の保険料が66,830円の場合は66,830÷0.37=180,621円(小数点以下切り捨て)です。
これが、元となる保険料なので、この金額に、17等級の事故有割引率をかけます。
17等級の割引率は38%なので、0.62をかけると38%引きの金額が分かります。
180,621円×0.62=111,799円
先ほど、損保ジャパンのホームページの試算と比べると1万円ほど誤差が出てしまいましたが、ある程度の概算を把握することはできましたね。
3年分の保険料を知りたい場合は、同様に18等級、19等級、の事故有保険料を計算して、総額を足せば、20等級だった場合との差額が出ます。
「こんなの面倒で無理!」と思ったら担当者に試算をお願いしてくださいね。

等級の更新時期や期間について

保険を使うと、3等級や1等級ダウンしますが、それが反映されるのは「次の契約更新の時」です。
例えば4月スタートの自動車保険(20等級)に加入していて、5月に3等級ダウン事故を起こして保険金を受け取った場合、17等級になってしまうのは翌年の4月からです。
そこから、毎年1つずつ等級が上がっていき、3年後の元の20等級に戻ります。
その期間は、事故有係数が適用されるので、無事故の17等級、18等級、19等級よりも割高な保険料を支払わなければなりません。
これが1等級ダウン事故の場合は、1等級ダウンして、1年間だけ事故有係数が適用されます。
保険金を請求した次の契約更改で、保険会社を変更した場合も、ダウンした等級や事故有係数は引き継がれます。

今後の保険料を安くする方法

損保ジャパンで自動車保険に加入している場合、保険料は通販型自動車保険と呼ばれる自動車保険よりも割高になっていることがほとんどです。
補償内容を変えずに、保険料を節約したい場合は通販型自動車保険に乗り換えるだけで、年間に1万円から4万円ほど保険料が安くなることがあります。
損保ジャパンで継続して、契約する場合は補償内容を見直すことで、保険料を安くすることができます。
人身傷害保険の保険金額を下げたり、「契約自動車に搭乗中のみ補償」にすると保険料は少し安くなりますが、それよりも節約率が高くなるのが、「車両保険の見直し」です。
一般条件の車両保険に入っている場合は、エコノミータイプに入る、エコノミータイプに入っている場合は、車両保険を外す、ことで大幅に保険料を節約できます。
また、事故故障代車費用特約を付けている場合は、特殊な事情が無ければ外すことで少額ではありますが、保険料が安くなります。
損保ジャパンには、修理工場の紹介制度があって、その制度を利用すると代車を無料で貸してもらえます。車両保険の対象外の、故障の場合も代車は無料です。
また、契約時に「エコパーツ使用特約」をつけることで、車両保険の保険料を1%割引することも可能です。

損保ジャパンには色々な特約が用意されていますが、使用する特約によって保険料への影響が異なります。
3等級ダウン事故になる特約、ノーカウントになる特約について、それぞれまとめておきましたので、参考にしてください。

■3等級ダウン事故になる特約
・車両新価保険特約
・車両全損時超過修理費用保障特約
・買替時諸費用保障特約
・財物損賠保障特約の積載動産損害条項
・積載動産損害補償特約

■ノーカウント事故になる特約
・人身傷害入院時諸費用特約
・人身傷害死亡・後遺障害定額給付金特約
・無保険車障害特約の請求
・ロードアシスタンス特約
・ロードアシスタンス運搬後諸費用特約
・地震噴火津波車両全損時一時金特約
・事故故障代車費用特約
・ファミリーバイク特約
・弁護士費用特約
・個人賠償責任特約

自分の車の修理や買い替えに関する特約は、車両保険と同じく3等級ダウンします。
それに対して、車以外の、ケガやレッカー費用、代車費用、などの特約はノーカウント扱いなので、保険料に影響はありません。

自己負担で修理すべき基準額とは?

保険を使った方が良いのか、使わないほうが良いのか、判断に迷う場合は、損保ジャパンの担当者に、保険料の差額を計算してもらった上で判断することをおすすめします。
例えば、3年分の保険料増額分が15万円で、修理代が30万円であれば、保険は使った方が得ですし、修理代が5万円であれば使わないほうが得です。
「10万円以下は保険を使わないほうが良い」と言う人もいますが、実際には計算をしてみなければどちらが得なのかは判断できません。
一概に「いくら」という金額のバーは無いので、毎回保険会社に確認してください。
損保ジャパンに事故報告をして、車の修理が完了してから修理代とアップする保険料を天秤にかけて、保険を使うかどうかを判断しても遅くありません。

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