2018.7.12 更新

後遺障害10級の慰謝料の平均金額は?慰謝料と逸失利益の金額の例

「交通事故で後遺症が残ってしまった。10級に認定してもらえるの?」
「後遺障害10級で提示された慰謝料の金額は正しいの?」

交通事故による怪我が後遺障害10級に認定されるのか?提示された慰謝料の金額は妥当なのか?という方に向けて、後遺障害10級の認定基準と請求できる慰謝料や逸失利益について解説します。

後遺障害10級では、適切な認定を受けられなかったり慰謝料について知らないと受け取れるはずの慰謝料で最大550万円の損をしてしまう可能性があります

まずは後遺障害10級の認定を正しく受けるために、後遺障害10級の認定基準から確認していきましょう。

  • 後遺障害10級の認定基準
  • 後遺障害10級で請求できる慰謝料と逸失利益の計算方法
  • 認定後にするべき慰謝料増額のための行動
  • 後遺障害の認定で弁護士に依頼をするメリット
この記事で分かること

後遺障害10級の認定基準とは?

交通事故で後遺症が残ってしまいました。自分は後遺障害10級の認定を受けられるんでしょうか?
後遺障害10級に認定される主な症状は手脚の機能障害、視力や聴力障害などが挙げられます。その他の症状でも12級に認定されるものがあるので詳しく見ていきましょう。

今回は、後遺障害10級について認定基準や10級に認定された場合に請求することができる慰謝料や逸失利益の金額について確認していきます。

後遺障害10級とは?

後遺障害の10級に認定される後遺障害にはさらに細かく分けると11種類あります。10級と言っても10級1号から10級11号まであるので症状の程度は号によっても大きく異なるので詳しく見ていきましょう

そもそも後遺障害における「等級」とは、被害者に支払う賠償金の決定のために後遺障害の障害の程度を14段階に分類したもののことを言います。

また「号」とは、大きく分けた14段階の等級をさらに細かく分類したもののことを指し、10級の場合は10級1号から10級11号まであります。

号によっても障害の種類や程度が大きく異なるので、自分の症状に合う適切な等級の認定を受けられるようにしましょう。

次に、後遺障害10級の症状と認定基準を確認していきましょう。

後遺障害10級の各号の症状と解説

後遺障害10級にはどんな症状が該当するのか、認定されている方も12級が適当な等級なのか改めて確認しましょう。
後遺障害10級に認定される症状一覧
10級1号 1眼の視力が0.1以下になったもの
10級2号 正面を見た場合に複視の症状を残すもの
10級3号 咀嚼又は言語の機能に障害を残すもの
10級4号 14歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
10級5号 両耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの
10級6号 1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの
10級7号 1手の親指又は親指以外の2の手指の用を廃したもの
10級8号 1下肢を3センチメートル以上短縮したもの
10級9号 1足の第1の足指又は他の4の足指を失ったもの
10級10号 1上肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの
10級11号 1下肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの

後遺障害10級の慰謝料と逸失利益の計算方法

後遺障害の10級の認定を受けて請求できる慰謝料や逸失利益の金額って平均どのくらいなんですか?
後遺障害10級で請求できる慰謝料や逸失利益には決まった金額はありませんが、慰謝料の計算基準には確認しておかなければならない3つの基準があります。以下で基準について確認していきましょう。

自賠責・任意保険・弁護士基準の慰謝料


後遺障害慰謝料を計算する際には、自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準(裁判基準)の3つの計算基準のいずれかで算定されます。

どの基準を用いて計算するかによって、請求できる慰謝料の金額が大きく変わってくるのでどのくらい差がつくのか確認しておきましょう。

10級の後遺障害慰謝料
自賠責基準
(強制保険)
任意保険基準 弁護士基準
(裁判基準)
187万 200万円 550万円

自賠責基準は、自動車を運転する方が加入することを義務付けられている保険であるため最低限の補償をするものであるため低額となっています。

それに対して弁護士基準は過去に行われた裁判の判例を元に慰謝料の金額を算定しているため、もっとも高額となっております。

後遺障害10級の場合、計算に用いる基準によって350万円以上の差がついてしまうこともあるので注意しましょう。

次に、後遺障害10級の認定を受けた場合に同時に請求できる「逸失利益」の決まった計算式について見ていきましょう。

後遺障害10級の逸失利益の計算方法

逸失利益の金額も決められているんですか?10級の場合はいくらくらいもらえるんですか?
逸失利益の金額は等級によっても異なりますが、個人の収入と年齢によって決まるので個人によって異なります。逸失利益の計算式を見て見ましょう。

そもそも逸失利益とは、後遺障害が残ってしまったことによって得ることができなくなってしまった将来の収入のことを言います。

後遺障害10級の場合の逸失利益の計算に用いる計算式は以下です。

【逸失利益の計算式】

逸失利益 = 基礎収入 × 後遺障害による労働能力喪失率(27%) × 労働能力喪失期間に対応するライプニッツ係数

この労働能力喪失率の値が認定された等級によって異なります

労働能力喪失期間とは、症状固定時の年齢を一般的に労働可能とされている年齢の67歳から引いた年数のことを指します。

そして労働能力喪失期間に対応するライプニッツ係数の決まった値を用いて逸失利益の金額が決められます。

次に後遺障害認定を受けた後にするべき、できるだけ高い金額で慰謝料を請求するためにできることについて3ステップで見ていきましょう。

できるだけ高い金額の慰謝料を請求する方法

後遺障害の認定を受けた後にできる、可能な限り高い金額の慰謝料を請求するための3つのステップは以下になります。
後遺障害等級の認定後にできる、慰謝料の金額に対してするべきステップは以下の3つになります。

【認定後に慰謝料増額のためにすべきこと】
  • 正しい等級の認定を受けられているか確認する
  • 認定された等級の慰謝料の金額の確認をする
  • 弁護士に依頼して弁護士基準で慰謝料を計算してもらう

自分の症状は後遺障害10級で妥当なのか、というのも後の賠償金請求で重要になってきます。

また、示談交渉を終える前に、認定された等級の慰謝料の金額が妥当なのかを確認しておくことが大切です。

慰謝料の金額を知らないと、本来請求すべき金額より低い金額で提示されていても知らずに受け取ってしまうことがあるからです。

示談交渉で扱われる賠償金の金額は、一度決定してしまうと後から計算し直すことはできないので必ず示談交渉成立前に確認しましょう。

また、慰謝料の増額にもっとも効果があるのは弁護士に依頼をして弁護士基準で慰謝料の計算を行ってもらうことだと言えるでしょう。

弁護士基準での慰謝料は、弁護士に依頼をするか裁判を起こさないと請求することができません。

次に、実際に弁護士に依頼をして慰謝料の増額に成功した方の例を見てみましょう。

【判例】弁護士に依頼して慰謝料を250万円増額した例

後遺障害10級の認定を受け、弁護士に依頼をして慰謝料を増額できた方の例を見てみましょう。
女性アイコン
後遺障害10級に認定され、約250万円増額
看護師(50歳)/ 女性
  • 症状:両眼の麻痺
  • 認定等級:10級
  • 請求した慰謝料:800万円
  • 備考:労働能力の喪失に与える影響が大きいとされ、慰謝料を増額

認定や慰謝料増額については弁護士に依頼

弁護士に依頼をするとこんなにも慰謝料の金額が変わってくるんですね。
弁護士に依頼をするメリットは慰謝料を増額してくれる以外にもたくさんあります。

前述の通り、弁護士に依頼をすると慰謝料を増額できる可能性があることは確認できました。

それでは、弁護士に依頼をするその他のメリットについて確認します。

【弁護士に依頼をするメリット】
  • 認定までのサポートをしてくれる
  • 裁判をせずに弁護士基準で慰謝料を算定してくれる
  • 保険会社とのやりとりを代行してくれる
  • 精神的にも安心して示談交渉を進められる

弁護士に依頼をすると認定までのサポートまで行ってくれます。

もし認定結果に不満があった場合も異議申し立ての手続きのサポートをしてくれます。

また、もし非該当だった場合でも入通院慰謝料やその他の賠償金の項目で弁護士基準で計算をしてくれるため賠償金で損をすることはほとんどないと言えるでしょう。

弁護士に依頼をすればストレスになる保険会社とのやりとりも示談交渉が終わるまで代行してくれるので、精神的にも安心して示談交渉を進めることができます。

弁護士に依頼をすればかなりのメリットがあるので、悩んでいる方はまずは無料相談からしてみるのがおすすめです。

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