2018.9.20 更新

後遺障害9級の慰謝料と逸失利益|金額の算定方法と実際に増額した例

「交通事故で後遺症が残ってしまった。9級に認定してもらえるの?」
「後遺障害9級で提示された慰謝料の金額は正しいの?」

交通事故で後遺障害9級が残ってしまった方は正しく認定を受ければ弁護士基準で690万円の慰謝料を請求することができます。

しかし、認定を受けられなかったり低い基準で決められた慰謝料を受け取ることになってしまう被害者の方は多いです。

そこでこの記事では後遺障害9級の認定基準と請求できる後遺障害慰謝料と逸失利益の金額の算定方法について詳しく説明しています。

後遺障害9級で適切な慰謝料を請求して安心して解決するために、ぜひ参考にしてみてください。

  • 後遺障害9級の認定基準
  • 後遺障害9級で請求できる慰謝料と逸失利益の計算方法
  • 認定後にするべき慰謝料増額のための行動
  • 後遺障害の認定で弁護士に依頼をするメリット
この記事で分かること

後遺障害9級の認定を受けるには?

交通事故で後遺症が残りました。私は、後遺障害の9級に認定されるんでしょうか?
後遺障害9級に認定される主な症状は手・足指の用廃、外貌醜状、難聴などがあります。その他の後遺障害9級に認定される症状について詳しくは、以下の等級表で確認しましょう。

まず、後遺障害9級とはどんなものか、と後遺障害9級に認定されるための基準について見ていきましょう。

後遺障害の9級とは?

後遺障害9級には、さらに細かく分類して9級1号から9級17号までが定められています。後遺障害9級に認定される症状には、臓器の機能障害から言語の機能に支障をきたすものまであるので細かく確認しましょう。

そもそも後遺障害の「等級」とは1級から14級の14段階に分けられており、交通事故による賠償金の決定のために定められた基準です。

「号」とは、等級をさらに細かく分解したもので、各等級によってその数は異なります。

後遺障害9級の場合だと、9級1号から9級17号まで定められており、指や足の用を廃したものや失ったものなども含まれます。

9級に認定されたといっても、該当する号によって全く症状の種類が異なるのでどの等級の何号に認定されるのかしっかりと確認するようにしましょう。

次に、後遺障害9級の症状と認定基準を確認していきましょう。

後遺障害9級の各号の症状と解説

以下が後遺障害9級の認定基準となっています。自分の怪我が該当するのか確認してみましょう。
後遺障害9級に認定される症状一覧
9級1号 両眼の視力が0.6以下になったもの
9級2号 1眼の視力が0.06以下になったもの
9級3号 両眼に半盲症,視野狭窄又は視野変状を残すもの
9級4号 両眼のまぶたに著しい欠損を残すもの
9級5号 鼻を欠損し,その機能に著しい障害を残すもの
9級6号 咀嚼及び言語の機能に障害を残すもの
9級7号 両耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの
9級8号 1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になり,他耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの
9級9号 1耳の聴力を全く失ったもの
9級10号 神経系統の機能又は精神に障害を残し,服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
9級11号 胸腹部臓器の機能に障害を残し,服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
9級12号 1手の親指又は親指以外の2の手指を失ったもの
9級13号 1手の親指を含み2の手指の用を廃したもの又は親指以外の3の手指の用を廃したもの
9級14号 1足の第1の足指を含み2以上の足指を失ったもの
9級15号 1足の足指の全部の用を廃したもの
9級16号 外貌に相当程度の醜状を残すもの(平成22年6月10日以降の事故に限る)
9級17号 生殖器に著しい障害を残すもの

後遺障害9級の慰謝料と逸失利益の金額の決め方

保険会社から提示された後遺障害慰謝料の金額は妥当なんでしょうか?一般的な慰謝料の相場が知りたいです。
後遺障害9級の認定を受けて請求できる慰謝料は、計算に用いる基準によって大きく金額が異なります。後遺障害9級の場合、どのくらい慰謝料の金額に差があるのか見てみましょう。

後遺障害9級の慰謝料|3つの基準で比較


後遺障害慰謝料は、自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準(裁判基準)の3つの計算基準のいずれかを用いて算定されます。

基本的には、加害者が加入している保険会社によって自賠責基準か任意保険基準を用いられる場合が多いです。

また、弁護士基準は弁護士に依頼するか裁判を起こすことで用いられる基準となります。

9級の後遺障害慰謝料
自賠責基準
(強制保険)
任意保険基準 弁護士基準
(裁判基準)
245万 300万円 690万円
どの基準を用いるかによってこんなに金額に差が出るんですね。なぜ、弁護士に依頼をするとここまで高くなるんですか?
弁護士基準とは別名にもある通り、過去の裁判の結果を用いて決められている基準です。そのため、過去の増額例から金額を決定するので高額になります。

後遺障害9級の場合、認定を受けられないと最大690万円損をしてしまう可能性があるので注意しましょう。

逸失利益は決められた計算式を用いてその金額を決定します。後遺障害9級の場合、どのくらいの金額になるのか確認してみましょう。

後遺障害9級の逸失利益|計算式で自分で計算

逸失利益にも基準はあるんですか?自分がどのくらい請求できるのか知りたいです。
逸失利益には慰謝料のような計算基準はなく、決められた計算式を用いて計算します。具体的な式について見ていきましょう。

そもそも「逸失利益」とは、交通事故によって後遺障害が残ってしまったことで得ることができなくなってしまった将来の収入のことを言います。

"将来の収入"であるため、個人の収入や勤続できる残りの年数によって大きく差があります。

以下が、後遺障害9級の場合に逸失利益の計算に用いる計算式です。

【逸失利益の計算式】

逸失利益 = 基礎収入 × 後遺障害による労働能力喪失率(35%) × 労働能力喪失期間に対応するライプニッツ係数

逸失利益の計算式で異なる部分が労働能力喪失率の値であり、後遺障害9級の場合の労働能力喪失率は35%とされています。

また、労働能力喪失期間とは、労働可能年齢とされている67歳から症状固定時の年齢を引いた期間のことを指します。

ライプニッツ係数に関しては、労働能力喪失期間によって値が決められています。

次に、後遺障害9級でできるだけ高い金額の慰謝料を請求する方法について見ていきましょう。

後遺障害9級の正しい金額の慰謝料を請求する方法

後遺障害9級の認定を受けた後に、障害にあった正しい金額の慰謝料を請求するためにできることは以下の3つのステップになります。

【慰謝料増額のための3つのステップ】
  • 適当な等級の認定を受けられているか確認する
  • 認定された等級の慰謝料の金額の確認をする
  • 弁護士に依頼して弁護士基準で慰謝料を計算してもらう

後遺障害の等級認定では、認定される等級によって大きな金額差が生まれてしまうこともあるので、どの等級の認定を受けられるのかは重要なポイントです。

そのため、認定された等級が正しいのか、また認定された等級の弁護士基準で計算した慰謝料の金額はどのくらいなのかを確認するのも大切です。

慰謝料の金額などは、保険会社に低い基準で提示されることが多いので、気にせずに低い基準で計算された金額の慰謝料を受け取ってしまうことがあるからです。

後遺障害9級の正しい金額の慰謝料を請求するには弁護士に依頼するのが最善の方法であると言えます。

弁護士基準の慰謝料は、弁護士に依頼をするか裁判を起こさないと請求することができないからです。

次に、弁護士に依頼して後遺障害9級の認定を受けて慰謝料を増額した方の例を見てみましょう。

【判例】弁護士に依頼して慰謝料を140万円増額した例

後遺障害9級の認定を受けて弁護士に依頼して、後遺障害慰謝料の金額を増額することができた方の例を見てみましょう。
男性アイコン
後遺障害併合9級に認定され、約140万円増額
会社員(27歳) / 男性
  • 症状:左肘・右手指・右下肢の関節障害など
  • 認定等級:併合9級
  • 受け取った慰謝料:830万円
  • 備考:四肢に障害があるのにも関わらず、右下肢のみで9級の認定結果が不適当として増額を認めた

認定や慰謝料増額については弁護士に依頼

弁護士に依頼をするとこんなにも慰謝料の金額が変わってくるんですね。
弁護士に依頼をするメリットは慰謝料を増額してくれる以外にもたくさんあります。

前述の通り、弁護士に依頼をすると慰謝料を増額できる可能性があることは確認できました。

それでは、弁護士に依頼をするその他のメリットについて確認します。

【弁護士に依頼をするメリット】
  • 認定までのサポートをしてくれる
  • 裁判をせずに弁護士基準で慰謝料を算定してくれる
  • 保険会社とのやりとりを代行してくれる
  • 精神的にも安心して示談交渉を進められる

弁護士に依頼をすると認定までのサポートまで行ってくれます。

もし認定結果に不満があった場合も異議申し立ての手続きのサポートをしてくれます。

また、もし非該当だった場合でも入通院慰謝料やその他の賠償金の項目で弁護士基準で計算をしてくれるため賠償金で損をすることはほとんどないと言えるでしょう。

弁護士に依頼をすればストレスになる保険会社とのやりとりも示談交渉が終わるまで代行してくれるので、精神的にも安心して示談交渉を進めることができます。

弁護士に依頼をすればかなりのメリットがあるので、悩んでいる方はまずは無料相談からしてみるのがおすすめです。

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