2020.2.14 更新

後遺障害認定の異議申し立て|因果関係を証明する書類の書き方のコツ

後遺障害等級認定が承認されなかった…
適切な等級じゃない気がする…

後遺障害認定の異議申し立ては何度でも可能で、時効は3年間です

ただし、新たな医学的証拠をそろえなければ、異議申し立てで結果を変えることはかなり難しいでしょう。

そのため、証拠となる書類を詳細に記載する必要がありますし、時間がかかります。

異議申し立てをする際は一人で行うのではなく、弁護士に依頼することをおすすめします

この記事は、後遺障害等級認定で非該当になった方や、現在の等級では納得いかない人向けになっております

  • 異議申し立てができない条件
  • 異議申し立てを成功させるコツ
  • 異議申し立ての費用と時間や作業負担
この記事でわかること

異議申し立てって何?後遺障害等級の再審査

後遺障害認定の異議申し立てとは
異議申し立てはどのような場合に行うことが可能なんですか?

後遺障害等級認定に対して納得いかない場合、異議申し立てを行い、再度認定審査を受けることが可能です。

1度目の申請で診断書の内容が十分でなかったり、検査結果が記載されていない等の書面記載の際のミスにより、正しく後遺障害認定をされない場合があります。

等級認定によって、その後の慰謝料請求額が大きく変わってくるので、めんどくさいからとあきらめずに正しい後遺障害認定を受けましょう。

しかし、異議申し立てを行い後遺障害等級が再認定されるのは全体の10%ほどだと言われており、決定的な根拠がなければ再認定してもらうのは難しいのが現状です。

自分は異議申し立てできる?異議申し立てを行えないケース

以下の2つの場合は異議申し立てを行なっても認証されません。
  1. 過去に同じ部位に対して同じ症状の認定を受けている場合
  2. 事故との因果関係が証明できない場合

(1)過去に同じ部位に対して同じ障害で認定を受けている場合

過去に同じような申請をしている場合、後遺障害の永久残存性から一度評価されると再評価がされない可能性があります。

ただし、最近になってそのような自賠責のスタンスを覆すような判決も出ているので、あきらめずに申請しましょう。

(2)事故との因果関係が証明できない場合

発生した症状が本当に事故との因果関係があるのかを疑われる場合、異議申し立てが受諾されない可能性が高いです。

事故以前に症状があったか。事故の発生状況が妥当なものか、交通事故とは関係ない理由で発症する可能性がないか、といった点を調査されます。

1度目の申請で記載できていない因果関係を証明する新しい証拠がある場合は異議申し立てを行うことが可能です。

新しい証拠がある場合、初回審査よりも異議申し立て後の審査の方が専門家が長期間にわたり審査を行ってくれるため、より正確な等級認定を受けられる可能性が高いです。

因果関係を証明するには具体的にどのような証明が必要なんですか?

どうやって因果関係を証明するの?自覚症状を提出する

因果関係を証明するには、医師に漏れのないように詳しく診断書を書いてもらう必要があります。

むちうちのような自覚症状のケガの場合は自覚症状をA4用紙に箇条書きで記載して診断書を記載する医師に渡すと追記してもらえます。

あくまで診断書を作成するのは医師の仕事なので、自覚症状以外の診断書の内容に関しては医師が医学的な診断結果を記載するものです。

そのため、診断書の書き方などに関して医師側から聞かれない限り、こう書いてくださいなどは言わない方が良いでしょう。

自覚症状の面に関しては医学的に証明することが難しい場合があります。なので自覚症状はしっかり伝えて診断書に組み込んでもらことが重要です。

異議申し立てには何が必要?提出する書類3つ

異議申し立てをする場合に必要な書類は下記になります。

  1. 異議申立書
  2. 診断書
  3. 検査資料

「異議申立書」は保険会社に問い合わせると入手できますので、それに異議申し立ての趣旨等を記入します。

具体的にどういった点に対して、異議申し立てをしているのか記入する箇所のため、個々の説得性次第で大きく審査結果が異なると思ってください。

提出資料が不足していたために認定されなかったと考えられる場合は、新たな資料を提出し再度検討してほしい旨を記載するといいでしょう。

異議申し立ての申請方法はいたってシンプルで、書式に関してはあまり不安に感じる必要はないでしょう。

大切なのは、書くことではなく、しっかりと中身が伴っていることです。

しっかりとした申請書類を提出しなければ、前回の認定が覆ることはないでしょう。

審査期間はどれくらい?費用と作業負担の目安

異議申し立てをした場合にどれくらいの負担や審査期間がかかるのかを教えてください
異議申し立てでかかる「審査期間」「費用」「作業負担」を1つ1つ見ていきましょう。

(1)審査期間

通常初回の審査は1ヶ月以内に完了します。

しかし、自賠責調査事務所に異議申し立てをした場合、審査期間は3ヶ月以上かかることが多いです。

意義申し立ては、審査機関が通常の初回審査よりも上位の機関で、客観的な事実や過去の事例などから慎重に審査されるため、通常よりもかなり時間がかかってしまいます。

弁護士、専門医、交通法学者などの学識者が集まって話し合うため、少々時間がかかるのはやむを得ないことでしょう。

(2)費用

異議申し立ての手続き自体は無料ですが、検査や通院をして最終的に5万円程度かかる場合もあります

ただし、それら申請時の負担は一時的なもので、最終的には任意保険会社が負担してくれます。

異議申し立ての場合、より有利な後遺障害認定を獲得ために、自ら診断書代や画像取得費用等を支払って申請書を作成する必要があります。

異議申し立てにかかる費用

診断書の作成 約7000円/1枚
検査費用 検査内容によって変動
画像取得費用 約900円/1枚

(3)作業負担

効果的な異議申し立てを行うためには、専門知識が必要になります。そのための調査や相談、通院などの労力がかかります。

異議申し立てを行う場合は弁護士に依頼すると良い結果を得られる確率が高まります

後遺障害等級認定について詳しい弁護士の知識と経験で書類も完璧なものを作ってもらうことが可能です。

異議申し立てを行うために必要な作業負担も無くなりますので多忙で書類を記載したり集めることが不可能な方にも弁護士依頼をお勧めします。

異議申し立てにかかる負担まとめ

承認までの時間 3ヶ月以上
費用 最高5万ほどを建て替え
作業負担 一人で行うのは困難
一人で行うのは大変なんですね。弁護士に依頼したほうが良さそうです…

異議申し立てで注意するべきことは?成功させるための3つのコツ

異議申し立てをする際の3つの注意点
異議申し立てを成功させるコツは3つです。
  1. 承認されなかった原因を明確にする
  2. 障害が残っているという事実を明確にする
  3. 事故と後遺障害の因果関係を明確にする

(1)承認されなかった原因を明確にする

後遺障害認定の手続きだけやるならシンプルに完結してしまうのですが、単に自覚症状、後遺症による窮状を訴えるだけでは、前回の結果と変わらない可能性が高いです。

なぜ非該当だったのか、なぜ等級が思ったより低かったのか、理由を考えることが重要です。

理由を考えたうえで、診断書に必要な情報を盛り込んだり、 別の検査方法で検査してみたりします。

場合によっては、それらすべてが必要となる場合やそれでは補えない場合もあるため、ケースバイケースです。

異議申し立ては何度も請求することは可能ですが、何度もやればやるほど疲弊していくので、なるべく繰り返さず成功するように慎重に申請しましょう。

(2)障害が残っているという事実を明確にする

後遺障害診断書等に、後遺症に関連する傷病名が記載されているかどうか、それに見合った治療がされているかどうかなどを明記します。

よくある事例として、診断書の欄に「治癒」と書かれてしまったがために非該当とされたケースもあります。

最初の診断書に傷病名が書かれていても、後遺障害診断書に症状が書かれていなければ後遺症とは認められません

診察時に医師とのコミュニケーションをしっかりとっておくことがコツとなります。

異議申し立てで正当な等級認定を受けるための後遺障害診断書の書き方はこちら

(3)事故と後遺障害の因果関係を明確にする

後遺症が事故前から存在していたものだと妊してされてしまった場合、因果関係は否定されます。

医学的に事故と後遺症の結びつきが明確に存在するかどうか、検査結果や医師の診断書を通じて証明する必要があります

例えば、腰椎の圧迫骨折と診断された場合、事故当日に通院していたという情報だけでは因果関係として認定されることはありません。

  • 異議申し立ては新しい証拠を提出する必要がある
  • 費用・時間・労力がかかる
  • 異議申し立ては弁護士に依頼すると良い
<まとめ>

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