2018.9.12 更新

交通事故で椎間板ヘルニアに|後遺障害と症状・治療期間・慰謝料は?

「事故の衝撃で椎間板ヘルニアに…痛みが辛くて仕事に行けなくなってしまった」
「ヘルニアは後遺障害になるの?」

交通事故で特に強い衝撃を受けた際に椎間板ヘルニアの症状が残る場合があります。

この椎間板ヘルニアは激しい痛みや腫れを伴い、日常生活にも影響を及ぼすので、後遺障害としての等級認定を受ける事が可能です。

後遺障害認定されることによって、怪我に見合った慰謝料を受け取れる可能性が高くなります。

この記事では、交通事故で椎間板ヘルニアになってしまった場合の後遺障害等級や、認定方法、慰謝料の相場について説明します

後悔しないために、押さえるべきポイントを一緒に見ていきましょう。

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交通事故の怪我に多い椎間板ヘルニアとは?

交通事故にあって以来、腰にびりびりと激痛がはしっていて、日常生活に支障が出ています…。
その症状は「椎間板ヘルニア」の可能性があります。

交通事故の後、「腰や足が激しく痛い」や電気が走るように「腰や足が痺れる」という症状がある場合、「椎間板ヘルニア」になっているかもしれません。

背骨(医学的には脊椎(せきつい)と言います)の骨と骨の間には、クッションのようなものがあります。

それを「椎間板」といいます。椎間板の中には、髄核というゼリー状のものとそれを覆う線維輪というものがあります。

椎間板ヘルニアは、その椎間板の中身が体の内側に変形して、背中にある神経を圧迫することで起こる病気です。

椎間板ヘルニアになってしまうと主に以下のような症状が出ます。

  • 坐骨神経痛
    (腰から足にかけて伸びている坐骨神経に現れる痛みや痺れ)
  • 腰痛
  • 冷感
  • 筋力の低下
  • 感覚障害
    (足を触っても、鈍く感じる。左右の足で感じ方が異なる)

また、一言に椎間板ヘルニアと言っても椎間板ヘルニアは、「頚椎(けいつい)椎間板ヘルニア」「腰椎(ようつい)椎間板ヘルニア」の2つに分かれています。

【頚椎椎間板ヘルニア】
頸部(首)に力がかかり、首の椎間板が変形して神経を圧迫することによって起こる病気
【腰椎椎間板ヘルニア】
腰椎(腰)に力がかかり、腰の椎間板が変形して神経を圧迫することによって起こる病気

実際に、多くの人が椎間板ヘルニアによって、手の痛みや痺れ、腰痛などの症状に苦しんでいるようです。

車の同乗中の事故で外傷性頚椎椎間板ヘルニアになりました。初めの2ヶ月の間ではただのムチ打ちと思っていましたが、あまりにも具合が悪いのでMRIを撮ってもらったらヘルニアということが解りました。症状として 手の痺れ 首を曲げると痛みや手の痺れ、ほかに自律神経症状がでています。

引用元:教えてgoo

先月交通事故にあいました。停車中に追突されたので過失はありません。
現在、鞭打ちと腰痛、手の痛みで通院しています。(相手は任意保険に加入しており治療費、休業補償等は出ています。)事故より、一週間くらいたった頃から腰痛がひどくなり、右足がしびれて歩行が困難になりました。そこで病院の指示でMRI検査を受けました。
結果、元々軽い椎間板ヘルニアだったらしいのですが、神経が飛び出していて しびれ・痛みが出てきたようです。

引用元:教えてgoo

では事故のあともこうして症状が残っているということは、後遺障害ということになるのでしょうか?
そうですね。症状によって等級が変わるので後遺障害等級とは何か?も含めて次の章でご説明します。

交通事故の後遺障害等級とは?椎間板ヘルニアの場合は何級?

後遺障害等級とは、交通事故後になった、治療が不可能または困難である怪我がどのくらいの程度のものなのかを表す「ものさし」のようなものです。

交通事故で椎間板ヘルニアとなった場合、怪我の状況によって等級は違ってきます。

この後遺障害等級には、1級から14級までの14段階に分かれています。

後遺障害が認定されると、入通院に対する慰謝料とは別に、等級に応じて後遺障害慰謝料も受け取ることができます

後遺障害等級によって、もらえる慰謝料にも違いが出てきます。

具体的には、後遺障害等級1級が一番高く、2級、3級…14級と下がっていくに連れて、もらえる後遺障害慰謝料の金額も下がっていってしまうのです。

表1.椎間板ヘルニアの場合の後遺障害等級
等級 症状名 傷病名
12級 頚部神経症状 頭部打撲及び挫創、腰部打撲、左肘部打撲及び挫創、腰椎圧迫骨折、頚椎椎間板ヘルニア、腰椎圧迫骨折、頭部外傷、腰椎椎間板症
14級10号 頚部痛,右臀部・右足・腰部痛、右下肢痺れ・筋力低下等、腰痛・右足痺れ感、頚部痛 頚椎捻挫、腰椎捻挫、頚部挫傷、頚部椎間板ヘルニア、腰椎捻挫、腰椎椎間板ヘルニア、外傷性頚椎椎間板ヘルニア

引用元:後遺障害データベース

椎間板ヘルニアの等級認定では、その症状を証明できるかどうかで認定される等級が変わってきます。

上の表にある12級・14級に当てはまるかどうかの基準は何でしょうか?
まず12級から見ていきましょう。

後遺障害12級の認定基準とは?

12級の認定基準には局部に頑固な神経症状を残すものとあります。

この「局部に頑固な神経症状を残すもの」に認定されるためには、2つやらなければいけないことがあります。それが、

1. MRIでの検査
2. 腱反射テストや筋委縮テストなど

1のMRIでの検査は、今起こっている痺れや痛みの原因が、ヘルニアによる神経の圧迫だとわかるMRIの画像で確認できることが必要です。

ですから、まずMRIでの検査を受けましょう。

2では、MRI画像検査による外科的所見ではなくて、医師による腱反射テストや筋萎縮テストなどの神経学的所見で異常を見つけることが必要です。

2つに共通することは、手や足の痛みや痺れがヘルニアの原因だと目に見て分かればOKです。

後遺障害14級の認定基準とは?

次に、14級についてです。

14級に認定されるのは、12級のようなMRIの画像所見や神経学的所見がない人が対象となります。

具体的には以下の状態を指します。

  • MRIで痛いところの画像を撮っても異常なし
  • 腱反射テストや筋萎縮テストをしても異常なし

これに加え、あなたの椎間板ヘルニアの症状に「継続性」や「一貫性」があれば、14級に認定されます。

具体的には、以下の2点を満たしている状態のことをいいます。

  • 実際に怪我をした人が怪我をした状況や今までの治療経緯について説明できる
  • その説明によって椎間板ヘルニアが医学的に立証できる状態

つまり、どのような交通事故で、どこを痛め、今どこが、いつから痛むのかが説明できて、それが医学的におかしくない状態です。

14級というのは、後遺障害に認定される等級の最低ラインなので、認定されるかどうかで、後遺障害慰謝料がもらえるかどうかが決まります。

そこで、交通事故の原因が椎間板ヘルニアではないのに不正に慰謝料をもらうというようなことを防ぐために、事故と症状の関係に筋が通っていることが重要なのです。

交通事故でなった椎間板ヘルニアによる後遺障害が認定されると慰謝料はいくらもらえる?

では、実際に椎間板ヘルニアが後遺障害12級あるいは14級に認定された場合、慰謝料はいくらくらいもらえるのでしょうか?
表2.後遺障害等級12・14級の場合の基準別慰謝料額
等級 裁判基準 任意保険基準 自賠責基準
12級 290万円 100万円 93万円
14級 110万円 40万円 32万円

表2・表3のように、12級か14級かで、慰謝料の金額には最大180万円の差があります

椎間板ヘルニアの治療は、深刻な場合ですと手術も必要になってきて、ある程度のお金がかかってしまいます。

後遺障害等級認定の手続きをきちんと踏むことで、慰謝料を多くもらえる可能性がぐっと上がり、治療にかかる自己負担額を減らすことができます。

後遺障害の等級認定を受ける方法と正当な慰謝料を受け取る方法はこちら

交通事故による椎間板ヘルニアで後遺障害が等級認定されるための方法

ここまでで椎間板ヘルニアがどの等級に認定される可能性があり、どのくらいの慰謝料がもらえるかが分かりました。

ここからは、実際に椎間板ヘルニアが後遺障害等級に認定されるためにやらなければいけないことを説明します。

具体的にどのように後遺障害等級に認定されるのかを見ていきましょう。

実際にやらなければいけないことは、以下の2点です。

  • 後遺障害診断書の作成
  • 後遺障害診断書の保険会社への提出

【後遺障害認定の手順】
1.症状固定

2.医師による後遺障害診断書の作成

3.後遺障害診断書を保険会社に提出

4.後遺障害診断書を損害賠償保険料率算出機構に転送

5.損害賠償保険料率算出機構の調査事務所で調査後、等級認定

6.認定結果が保険会社に通知

7.保険会社から認定結果が本人に通知

症状固定というのは、症状の回復がこれ以上望めない状態のことで、治療終了を指します。

症状固定になると、「後遺障害診断書」という書類を医師に書いてもらうことができます。

この「後遺障害診断書」が、後遺障害等級認定で非常に重要なものです。

損害賠償保険料率算出機構の調査事務所では、本人への確認などではなく、後遺障害診断書だけでどの等級になるのかが判断されます

なので、後遺障害診断書に書いていない内容は、等級認定の際の判断材料には一つもなりません。主治医にしっかり内容を書いてもらうように話しましょう。

後遺障害認定で一番重要な後遺障害診断書の作り方

では、ここで後遺障害に認定される後遺障害診断書の作り方を見ていきましょう。押さえておくべきポイントが5つあります。

  • 医師に椎間板ヘルニアの症状を詳しく伝える
  • 症状固定の後遺障害であることがわかること
  • 後遺障害が確実にあること
  • 交通事故と椎間板ヘルニアが関係していること
  • 椎間板ヘルニアが仕事に支障をきたすレベルのものであること

それぞれについて、詳しく説明していきます。

医師に椎間板ヘルニアの症状を詳しく伝える

後遺障害に認定されるためには、症状を医学的に証明することが必要不可欠です。

ですので、医師に自分の症状を詳しく伝えて積極的にコミュニケーションをとりましょう。

そうすることで、等級に認定されやすい詳細な後遺障害診断書を書いてもらうことができます。

症状固定の後遺障害であることがわかること

後遺障害の基準はなかなか厳しいものです。

ただ単に「回復は難しい」と書くだけでは確実な等級認定は得られません。

そのため、しっかりと「十分に治療を行なったが、治療の効果が出ない」ことを後遺障害診断書で記載しましょう。

後遺障害が確実にあること

実際に椎間板ヘルニアが確実にあることを証明することが後遺障害診断書では重要なポイントです。

ですので、確実に症状があることを証明するMRIの画像や腱反射テストや筋萎縮テストなどの神経学的所見の書類の提出が合わせて必要です。

交通事故と椎間板ヘルニアが関係していること

これが一番難しいものです。椎間板ヘルニアが事故によって発症したものか、事故前に発症していたものなのかあるいは、事故ではない別の原因で発症したのかを証明することは非常に難しいのです。

もしかしたら、加齢や別の原因で発症したのではないかと調査事務所に疑われるかもしれないのです。ですので、後遺障害診断書にはしっかりと「椎間板ヘルニアが事故によって発症したこと」を記載しましょう。

椎間板ヘルニアが仕事に支障をきたすレベルのものであること

後遺障害診断書に椎間板ヘルニアが仕事に支障をきたすレベルであることを記載するだけでは十分ではありません。

ですので、事故証明、事故発生状況報告書、経過診断書、診療報酬明細書などで客観的にわかる書類を用意しましょう。

加えて、医師に椎間板ヘルニアによって仕事に支障が出ていることをしっかり説明するようにしましょう。

後遺障害等級認定はそう簡単にはいかないので、ここまでのポイントを満たすような後遺障害診断書を作ることが必要です。

また、ここまでで紹介したポイントはあくまで認定される可能性が上がるだけですので要注意です。

確実に等級に認定されるためには、後遺障害診断書をどれだけ詳しく書いてあるかどうか交通事故と椎間板ヘルニアが関係していると示すことにかかっています。

後遺障害診断書を加害者側の保険会社へ送る

後遺障害診断書が完成したら、次は「相手方保険会社への送付」です。

多くの場合、診断書の用紙自体や返信用の封筒など任意保険会社の送付に必要なものは保険会社が用意してくれます。

もしなかった場合には、加害者側の保険会社に連絡をしてみましょう。

ここまでが後遺障害認定に必要なことです。この後は、等級に認定されるのを待つだけです。

もし、あなたが受けた後遺障害認定の等級に納得がいかない場合ですと、異議申立をする必要があります。

その場合は、すぐに交通事故専門の弁護士に相談しましょう。

医学知識のある弁護士に相談すると確実に後遺障害の等級認定ができる

交通事故の被害者は、ヘルニアと診断されたら医学知識もある交通事故専門の弁護士に相談してください

スムーズに後遺障害認定を受ける事ができますし、等級も保険会社に依頼するより高くなる可能性もあります。

等級が高くなれば、それだけ受け取ることのできる慰謝料の金額も多くなるのです。

当サイトでご紹介している天音総合法律事務所では、365日・24時間いつでも無料で相談出来るので、一度電話で現在の状況をお伝えください。

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