2018.5.24 更新

後遺障害14級が認定されず110万円の損。症状と慰謝料相場を解説

「事故が原因で後遺症が残り将来が不安。相手側にはどれくらい補償してもらえるの?」
「後遺障害14級と認定されたけど納得できないので、異議申立てをしようと思っている」

事故で負った怪我が後遺障害の14級に該当するんじゃないか?または、より下の等級に該当するんじゃないか?という方に向けて、後遺障害の中では最も症状の軽い14級の、認定条件・請求できる示談金・認定のメリットなどを説明します。

どんなに小さい症状でも完治の難しい怪我を負った被害者の方は特に、保険会社に提示された条件を鵜呑みにしてはいけません

後遺障害の等級を正しく認定してもらい、適正な金額の示談金を受けとりましょう。

  • 後遺障害14級に認定されると、請求できる慰謝料の項目が増えます。デメリットは一切ありません。
  • 後遺障害に認定されたとしても保険会社の計算方法では低い金額の後遺障害慰謝料しかもらえません
  • 後遺障害に正しく等級認定され適切な慰謝料を受け取るには、示談交渉そのものを弁護士に依頼するべきです。
この記事で分かること

後遺障害認定について不安がある方は、お気軽に天音法律事務所にお問い合わせください。(24時間365日全国対応・無料相談受付中)

交通事故で過失割合について疑問があるかたは弁護士法人天音法律事務所に無料相談

後遺障害14級とは?認定されることのメリットと認定までの流れ

交通事故で負った怪我がなかなか治りません…。これって「後遺障害」になるのでしょうか。
治療を続けても良くならずこれ以上良くならない状態と医師が判断すれば、その症状を「後遺障害」として申請します。

後遺障害の等級認定されるとどうなるのか、認定するにはどのような手続きを踏めばいいのかを説明します。

後遺障害14級に認定されることのメリットとデメリット

【メリット】
請求できる慰謝料の項目が増える
通常請求できる入通院慰謝料に加えて、以下の慰謝料を受け取ることができます。
後遺障害慰謝料
後遺障害逸失利益

【デメリット】
特になし
後遺障害認定されたからと言って、社会的に不利になることは一切ない。
障害年金を受け取ることのできる「障害者手帳」の交付対象は、後遺障害の「1級~6級」なので14級の場合は特に周囲に知られる心配もない。

後遺障害認定を受けるまでの期間と手続きの種類

手続きには2種類ありますがが、ここでは交通事故の被害者が適切な後遺障害認定を受けるためにはパターン2の「被害者請求」が確実であるということを覚えておいてください。

また、後遺障害認定の審査期間は平均で1ヶ月~2ヶ月となっています。

パターン1:事前認定(後遺障害認定を加害者側の保険会社に一括依頼する手続き)
メリット 必要書類を集める手間がかからない
デメリット 加害者側の保険会社が資料を準備するので、実際よりも低い評価になる可能性がある
パターン2:被害者請求(後遺障害診断書を、被害者が自ら保険会社に提出する手続き)
メリット 被害者自らが「後遺症がどれだけ重いか」を立証するので有利な認定結果にしやすい
・資料集めを弁護士などの専門家に依頼することができる
デメリット 書類を揃える手間が発生する

後遺障害の等級認定を受けるまでの流れについてはこちら

後遺障害14級の認定基準─怪我・症状─

自身の症状は14級に当てはまりそうか?を確認していきましょう。

特に医学的に症状の証明が難しい14級9号(神経症状など)に関しては、医師にしっかりと診断書を作成してもらい申告する必要があります

その上で、弁護士などに交渉を依頼することで、「事故が原因の層状である」と証明してもらいやすくなり、14級の認定率も上がる傾向にあります。

※交通事故が原因で発症した神経症状である14級よりも重症の可能性がある場合はこちらの記事も参考にしてください。
13級へのリンク

14級の各号の定義と症状の説明

後遺障害14級に認定される症状一覧
14級1号 眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの
14級2号 三歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
14級3号 耳の聴力が一メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの
14級4号 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
14級5号 下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
14級6号 手の親指以外の手指の指骨の一部を失ったもの
14級7号 手の親指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの
14級8号 足の第三の足指以下の一又は二の足指の用を廃したもの
14級9号 局部に神経症状を残すもの

医学的立証が難しい14級9号の後遺障害とは

以下で、14級9号に認定される代表的な2つの症状を説明しています。

どちらも、医学的な証明が難しく本人も自覚できないことも多いので見逃してしまうことがあります。

事故後の変化や違和感には注意し、医師に正しく症状を伝えて診断書を書いてもらいましょう

14級9号:「局部に神経症状を残すもの」の例
むちうち 首の痛み(頚部痛)頭部や首のしびれ・肩から手にかけて(上肢)のしびれ・腰痛・頭痛・めまい・耳鳴り・難聴・吐き気・嘔吐
高次機能障害 脳の機能のうち、言語、記憶、注意、情緒などの認知機能に起こる障がいのこと。
「事故をきっかけに」集中力が低下した、記憶力が低下したなどを立証できる場合には高次機能障害がと認められる可能性がある。

症状が複数ある場合は等級を「併合」できる

後遺障害は必ず1つだけの症状とは限りません。

手と目・頭と足など複数箇所に至る場合は、それぞれの障害ごとの等級をあわせて、最終的な等級が認定されることになります。
これを、「併合」といいます。

必ずしも、複数の後遺障害を「併合」出来るわけでなく、特に14級内の症状が複数ある場合だと等級は変わらない事もあります。

後遺障害14級で請求できる示談金の内訳と相場

後遺障害の等級認定された場合のメリットでも解説した通り、事故が原因で後遺障害に認定されると、「後遺障害慰謝料」と「後遺障害逸失利益」(本来事故に遭わなければ得られるはずだった将来的な収入)を追加で請求することができます。
※入通院慰謝料は別途共通で受け取ることができます。

14級の「後遺障害慰謝料」は最大110万円、「後遺障害逸失利益」は被害者の方の年齢や収入によって計算方法が異なります

14級に認定された場合の慰謝料算出に使われる"3つの基準"や計算方法を詳しく説明していきます。

追加請求できるお金①後遺障害慰謝料とは

入通院慰謝料とは別に受け取れる慰謝料のひとつ目「後遺障害慰謝料」とは、将来、後遺症を抱えて生きていくことに対する精神的な苦痛に対して支払われるものです。

等級によって金額が決まっているのが特徴で、14級の場合は最大で110万円受け取ることができます。

14級の後遺障害慰謝料
自賠責基準
(強制保険)
任意保険基準 弁護士基準
(裁判基準)
32万 40万円 110万円

「基準」によって慰謝料が異なるのは、自賠責保険会社、任意保険会社、弁護士の順で定めることのできる金額が高く設定されているからです。

後遺障害慰謝料に関わらず、慰謝料全体が、弁護士に示談交渉を依頼することで2~3倍高くなる理由はここにあります。

基準についての詳しい説明はこちら

追加請求できるお金②逸失利益とは

逸失利益とは後遺障害が残り働けなくなったことによって、本来事故に遭わなければ得られるはずであった収入が将来的に減少した損害をいいます。

14級の場合、5%の労働能力喪失率を計算式に当てはめて計算します。

後遺障害第1級が100%、8級で45%、13級で9%なのに対し、14級は比較的低い率なのが特徴です。

基礎収入 × 後遺障害による労働能力喪失率(5%) × 労働能力喪失期間に対応するライプニッツ係数

慰謝料を再計算して2倍以上にする方法─弁護士基準─

後遺障害14級に認定された場合、追加で後遺障害慰謝料を受け取ることができますが、さらに増額するためには「弁護士基準」というものに引き直すことが必要です。

先ほどの表をおさらいしましょう。最も低い計算基準である自賠責基準と比べると、弁護士基準では約3倍の後遺障害慰謝料が受け取れます。

14級の後遺障害慰謝料
自賠責基準(強制保険) 任意保険基準 弁護士基準(裁判基準) 弁護士に依頼すると約70万円増額できる!
32万 75万円 110万円

異議申し立てしたい!交通事故で等級を変更することは可能?

交通事故にあって後遺障害認定が下りなかった場合や、等級に納得いかなかった場合には、何度でも異議申し立ての手続きを行うことが可能です。

等級認定の異議申し立て
方法 任意保険会社の事前認定通知に同封された異議申立書
提出先 損害保険率算出機構
回数 無制限
異議が認められない場合 弁護士に交渉を代行してもらう、裁判所に提出する、提示された示談内容を受け入れる等
※はじめから弁護士に依頼するのが確実

交通事故の後遺障害認定・慰謝料再計算は弁護士に依頼しましょう

弁護士に依頼するメリット
立証しづらい14級の認定に際して交渉のプロが対応してくれることで適切な等級に認定される可能性が高い
後遺障害慰謝料含む示談金が2倍以上になる可能性がある
等級認定や示談交渉にかかる手続きを代行してくれるので手間や精神的負担が軽くなる

慰謝料が増額になるだけでなく、精神的な負担が軽くなるというところも大きいですね。

【事例】14級に認定されて慰謝料が2倍になった

実際に弁護士に依頼をして14級に認定されたことで、慰謝料を増額できた方の体験談を見てみましょう。
男性アイコン
後遺障害14級に認定され、約100万円増額
会社員(40代)/ 男性
  • 事故形態:自転車対車
  • 症状:右肋骨第4,5骨折
  • 入院期間:1か月
  • 示談金:280万円
  • 示談成立までの期間:6か月

弁護士依頼しなければ、後遺障害認定されなかったかもしれない

昨年、雨の日に通勤で自転車に乗っていたところ、交差点で一時停止をしなかった車に衝突され、数メートルふっとばされました。そのまま病院に運ばれ、肋骨の骨折で入院。その後も通院していましたが、咳をするのもつらく、肋骨の痛みは一向に良くなりませんでした。

入院が予定よりも長引いたことで、保険会社の担当者から訝しげな態度で「退院はまだですか?」と連絡が来たり、まだ痛みがひどいのに治療の打ち切りの話をされたりして、精神的にも参っていました

そこで、そういった保険会社とのやりとりを全部任せたいと思い、弁護士に依頼をすることにしました。怪我が一向に良くならないことから、後遺障害認定のための手続きもすべてやっていただくことに。

結果14級が認められ、一番はじめに保険会社から提示された慰謝料の金額から約100万円増額することができました

自力での手続きは、分からないことも多くてさらに精神的に負担を感じていたと思うし、14級を認めてもらうのは困難だったと思います。

弁護士の先生にスムーズにやっていただけたおかげで治療にも専念できて、本当によかったです。

【Q&A】整骨院だと認定されない?共済から保険はおりる?

Q. 整骨院に通ってしまったのですが、後遺障害認定は下りるのでしょうか?
A. 整骨院では後遺障害診断書の作成はできません。整形外科で治療したことがあり、事故から半年以内の場合は、早急に整形外科での治療を再開すべきです。治療実績がない場合は、協力医を探しましょう。
Q. 加入している共済や生命保険から後遺障害に関する保障を受けることはできますか?
A. 共済や生命保険によって異なるため、ご自身が加入している保険に直接問い合わせてみるのが安心です。
Q. 後遺障害認定されることのデメリットは本当にないのでしょうか?就職や転職の際に不利益を受けるんじゃないかが心配です。
A. 等級にかかわらず、業務に支障がなければ就職や転職が不利益を被ることはないといえます。ですから、認定をきちんと受けて、適正な慰謝料を受け取るべきでしょう。

天音法律事務所なら弁護士に依頼する際に弁護士特約を使えます

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