2018.6.15 更新

弁護士特約とは?交通事故の被害者が知らないと損する正しい使い方

弁護士特約の正しい使い方とは?
「弁護士特約って何?」
「弁護士特約を使いたい場合どうすればいいの?」

交通事故の示談に不安を感じたとき、自分が加入している自動車保険に弁護士特約が付いている方は弁護士に依頼しないと損します。

なぜなら、弁護士特約を使うことによって弁護士費用がかからずに依頼できるだけでなく、慰謝料を増額できる可能性が高くなるからです。

この記事では、適用範囲や補償内容といった弁護士特約の基本的な知識のほか、使うメリットや知らないと後悔する注意点について分かりやすくご説明していきます。

  • 弁護士特約で受けられる補償と対象範囲
  • 弁護士特約を使うメリット・デメリット
  • 弁護士特約を利用する流れと注意点
  • いい弁護士選びのための重要なポイント
このページで分かること
交通事故で過失割合について疑問があるかたは弁護士法人天音法律事務所に無料相談

交通事故の被害者が使える弁護士特約とは?

そもそも弁護士特約って何ですか?
弁護士特約(弁護士費用特約)は、交通事故のときに示談交渉の依頼でかかった弁護士費用を、自分が加入している自動車保険の会社が負担してくれるものになります。

弁護士特約(弁護士費用特約)は、自動車保険にプラスして加入できる特約のひとつです。

保険に加入したときに弁護士費用特約を付けていても、付けたことを認識していないケースが非常に多いため、交通事故に遭ったら弁護士費用特約がついているかを確認することが重要です。

弁護士特約の有無を知りたい場合は、加入している自動車保険の保険証書にある契約事項を確認するか、保険会社に直接問い合わせてみましょう。

弁護士特約で受けられる2つの補償

自分の自動車保険に弁護士特約が付いていた場合、補償してもらえる弁護士費用の内容って具体的に何ですか?
大きく分けると「法律相談費用」と「弁護士費用」の2つがあります。それぞれ見ていきましょう。

①法律相談費用は1名10万円まで

法律相談とは、弁護士や行政職員といった法的な知識や経験を持つ人に相談することを指します。

交通事故の被害者の場合、正式な示談交渉の依頼をするまでの相談を法律相談とよび、通常30分約5,000円の相談費用がかかります。

弁護士特約を利用すると、交通事故問題に関する弁護士、司法書士または行政書士への法律相談が、最大1名10万円まで補償されます。

相談には、損害賠償請求をするための書類作成の費用等も含まれます

法律相談費用の内訳

  • 法律相談料(弁護士、司法書士、行政書士)
  • 書類作成費用

ただし、現在では法律相談までは無料で行っている弁護士事務所もあります。

当サイトでご紹介している天音法律事務所や弁護士法人ステラを含めた、無料相談を行っている事務所の場合、法律相談費用はもともとかからないので、「弁護士費用を最大300万円補償」が適応になります。

②弁護士費用は最大300万円まで補償

弁護士への示談交渉依頼にかかる費用は300万円まで補償されます。

弁護士費用の相場は一般的に下記の通りです。

(相談料無料・着手金無料の場合)
成功報酬金20万+示談金(最終的に手に入ったすべての金額)の10%

たいていの交通事故では、弁護士費用が300万円を超えることはないため、被害者は自己負担0円で弁護士に依頼することができます

ただし、かなり大きな事故で300万円を超えることが予想される場合は、事前に弁護士に費用を確認しておくと良いでしょう。

弁護士費用の内訳

  • 弁護士報酬(成功報酬)
  • 司法書士報酬
  • 行政書士報酬
  • 訴訟費用
  • 仲裁・和解もしくは調停に要した費用
  • その他、権利の保全もしくは行使に必要な手続きをするために要した費用

弁護士特約の対象範囲と使えないケースまとめ

弁護士特約で補償対象になる範囲

実は、弁護⼠特約を利用できる人は保険加入者本人だけではありません。対象となる人をまとめてみました。

弁護士特約の補償対象
保険契約者と同居している家族
別居している未婚の⼦ども
契約⾃動⾞に同乗していた⼈

つまり、交通事故の被害者本人が弁護士特約に入っていなくても、同居している家族や、別居している親が保険に加入している場合も、弁護士特約が使えるということです。

また家族だけでなく、事故に遭った車に同乗していた人であれば、友人や恋人でも弁護士特約が使えるので、周りに加入している人がいないか必ず確認しておくことをおすすめします。

補償対象になる人の範囲が広くて驚きました。自分でも弁護士特約を付けていたけれど、もしかしたら家族も付いていたのかな。
特約の重複で特に困ることはありませんが、同居する家族が加入していれば自分も補償対象になるので、保険に入るタイミングで家族の契約事項を確認しておくのがいいかもしれませんね。

弁護士特約が使えないのはどんなとき?

弁護⼠特約が使えないのは以下のようなケースです。

  • 事故当時に弁護士特約に加入していなかった場合
  • 無免許運転
  • 酒気帯び運転
  • その他故意またはきわめて重大な過失がある場合
  • 自分自身が事故の加害者の場合
  • 同居の親族や配偶者などへの損害賠償請求 等
  • 地震や噴⽕、津波による事故

このような場合は弁護士特約が適用されないので、注意が必要です。

事故の加害者や、被害者であってもその被害者⾃⾝に重⼤な過失があれば、利⽤を断られるケースもあります。

ただし、「自分:加害者の過失割合が0:10でなければ弁護士特約を利用できない」というわけでありません。例えば、自分:加害者=2:8などの場合は過失割合が付いていたとしても、弁護士特約を利用することは可能です。

不安な場合は、加⼊している保険会社の保険約款を確認してみましょう。

弁護士特約を使って弁護士に依頼すべき理由2つ

弁護士特約を利用して弁護士依頼すると、主に2つのメリットがあります。

  • 面倒なやりとりは弁護士が全て代行するのでスムーズに示談を締結できる
  • 慰謝料を大幅に増額できる

1.面倒な交渉は全て弁護士が代行

交通事故の示談交渉は時間もかかり、保険会社や加害者側と何度もやりとりをしなければならないので、治療にも専念できず、精神的なストレスが多くかかります。

弁護士に示談代行を依頼すると、面倒な手続きを全て代行してもらうことができ、スムーズな示談交渉が可能になります

また、弁護士に依頼した場合でも裁判に発展することは滅多になく、示談という形で穏便な解決をすることができます。

2.弁護士費用の負担0円で慰謝料が大幅増額

弁護士特約を使用すれば、本来弁護士に払わなければいけない「弁護士費用」を、加入している保険会社が負担してくれます。
そのため、実質無料で弁護士に依頼する事ができます。

また、弁護士に示談交渉を依頼することで、保険会社から提示される慰謝料額より大幅に増額することができます。

その理由は、保険会社が慰謝料を計算する「任意保険基準」よりも、弁護士の「弁護士基準」(裁判基準)のほうが計算基準が高く、結果的に慰謝料を多くもらえるからです。


弁護士特約を使うと無料で弁護士に依頼できるので必ず利用すべきでしょう。
交通事故の弁護士費用を抑える方法は、弁護士特約利用以外にもある?詳しくはこちら

弁護士特約を使っても保険料や等級に悪影響はない

今のところいいことづくめの弁護士特約ですが、デメリットはないのでしょうか?

弁護士特約を利用することの懸念として挙がりやすいのが以下の2つです。

  • 翌年の保険料が上がるのではないか
  • 保険の等級が下がるのではないか

実際には、弁護士特約を利用しても翌年の保険料が上がることはありませんし、保険の等級が下がる事もありません。(※ノーカウント事故として扱われるため、影響がない)

弁護士特約にデメリットがあるとすれば、保険料がかかることです。自動車保険によって異なるものの、年間1,500〜3,000円ほどかかります。

しかし、弁護士特約が付いていると、階段からの転落やストーブによるやけどといった事故以外の日常事故でも補償が使える場合があるため、付けておくといざというときに安心でしょう。

弁護士特約を利用するときの流れと注意点

ここからは弁護士特約を使うときの手順と注意すべき点を解説していきます。流れは以下のようになります。

弁護士特約を使うときの流れ
1. 交通事故案件に強い弁護士を探す
2. 保険会社に弁護士特約利用の同意を得る
3. 弁護士特約を使うことを弁護士に伝えて依頼する

1.交通事故案件に強い弁護士を探す

弁護士特約を利用すると決めたら、まずは弁護士を探すことをおすすめします。

弁護士にはさまざまな専門がありますので、インターネットで探す場合でも「交通事故専門」または「交通事故を得意としている」弁護士事務所を選ぶと良いでしょう。

交通事故に力を入れている事務所は、弁護士特約についても詳しく説明してくれるところが多いです。

詳しくは交通事故で評判の良い弁護士事務所とは?被害者必見の弁護士の選び方

2.保険会社に弁護士特約利用の同意を得る

依頼する弁護士が決まったら、保険会社へ連絡をし、同意(承認)を得るようにしましょう。同意がないまま話を進めると、特約を受けられない可能性もあります

保険会社の約款(契約における条項)を読めばわかるようになっていますが、特約が使えるケースなのかが分かりにくいことも多いです。

そのため、そもそも弁護⼠特約を使えるケースなのかを、保険会社に連絡する前に弁護⼠に相談してみるのことも有効です。

保険会社に連絡する際の注意点

ここで保険会社に連絡するときに注意すべきことをまとめてみました。

保険会社は被害者には弁護士特約を使って欲しくないと思っているため、使用を止めようとしてくるケースがあります。

これまでの事例として、弁護士特約を使う旨を保険会社に伝えると、

「弁護士特約を使うと、弁護士を立てて裁判をしなければならない」
「弁護士を利用するなら、保険会社の顧問弁護士を使わなければならない」

などと言われ、弁護士特約を使用させないような誘導をされたということがありました。

そういうこともあるんですね…。何が事実なんでしょうか?
実際は弁護士に依頼=裁判をするということではありません。また、顧問弁護士に依頼しなくてはならないというルールもなく、被害者は自分自身で弁護士を選ぶことができます。

顧問弁護士に依頼すると、たくさんの案件を抱えているために対応が遅くなることがあります。

また、顧問弁護士は保険会社と契約している弁護士なので、慰謝料増額に対しては積極的ではない、ということも多いようです。

そのため、言われるがまま顧問弁護士に頼むのではなく、自分で選んだ弁護士に依頼するようにしましょう。

大切なのは保険会社の言いなりにならず、自分の意思を伝え続けることです。

3.弁護士特約を使うことを弁護士に伝えて依頼する

次に、示談を依頼する弁護士に弁護士特約を使う旨を伝えましょう。

現在、ほとんどの弁護士事務所が、弁護士特約の利用に対応しています。

自分が加入している自動車保険の名称や担当者の名前等を伝えると、あとは弁護士が代わりに保険会社との交渉や、弁護士費用の請求・支払いをしてくれます。

弁護士に依頼するタイミングはいつがいいのでしょうか?
事故の被害者にとって、自力での交渉は精神的な苦痛や負担が増加していくので、事故直後になるべく早く弁護士に相談するのが一番おすすめです。

交通事故で弁護士に依頼するメリットをさらに知りたい方はこちら

【体験談】弁護士特約のおかげで過失割合が大幅に修正できた

では、実際に保険会社の反対を押し切って弁護⼠特約を使ってみた結果、納得のいく⽰談ができた被害者の体験談を紹介しますね。参考にみていただければと思います。
男性アイコン
軽症のむちうちで慰謝料48万円
会社員(40代)/ 男性
  • 事故形態:車対車
  • 症状:むちうち・左足首捻挫・右手首打撲
  • 示談金:48万円
  • 示談成立までの期間:6か月

弁護士特約を使って、過失割合が5:5から9:1に

車対車の接触事故に遭い、幸い大きな怪我ではなかったもののなるべくスムーズに示談を終えたかったため、弁護士に依頼することに決めました。

事故の直後に弁護士特約を付けていることを確認していたため、すぐに利用の旨を連絡しました。

しかし保険会社の担当者は「怪我も軽度で、双方に非がある現状を踏まえると、弁護士を雇っても結果は覆らない」「特約は使えない」の一点張り。

頭にきたので「弁護士を利用するかしないかは、顧客である私が判断するものでは?」と問い詰めると、担当の上司の方から謝罪を受ける形になりました。

結果、信頼できる弁護士の方に依頼することができ、「加害者:被害者=5:5」だった過失割合が「9:1」まで覆りました

あのまま保険会社の言いなりになってしまっていたら、過失が多いまま慰謝料も満足にもらえず、自力での示談にも難航して精神的につらかったと思います。

弁護士特約を付けていたことで無償で弁護士の方のサポートを受けられ、納得のいく示談を終えることができてよかったです。

自分でもきちんと正しい知識を身に着けたうえで、利用するようにしたいですね。

弁護士特約の利用率、実はかなり低い

以下の円グラフにあるように、2017 年時点で⾃動⾞保険に加⼊している⼈のうち、約7割もの⼈が弁護⼠特約に加⼊しています。

参考資料:おとなの自動車保険HPより

加入率はけっこう高いんですね。でも、実際に利用している人はどのくらいいるのでしょうか。

少し前になりますが、2012年に産経新聞が発表した「弁護士費用特約の付帯状況と利用率のデータ」によると、弁護⼠費⽤特約の契約件数(1430 万件)のうち、 実際の利⽤件数は 8,200 件(およそ 0.05%)だと分かりました。

加⼊件数に対して、利⽤している人の割合はほんのわずかです。それはなぜなのか、主に考えられるのは以下の要因です。
  • 弁護士特約に加入していることを認識していない
  • どうやって利用すればいいのかよくわからない
  • 利用する前に当事者間で示談が成立してしまった

弁護士特約に加入している事を認識していなかったり、加入しているのに使い方がわからないというのは非常にもったいないことです。

ご自身やご家族の加入している自動車保険に弁護士費用特約がついていないか、一度確認をしてみましょう。

弁護⼠特約がある⾃動⾞保険・⾃動⾞共済(一例)
⽇本興亜
チューリッヒ
そんぽ 24(そんぽ24損害保険)
東京海上⽇動
⽇新⽕災海上
富⼠⽕災
三井住友海上
三井ダイレクト損保
⼤同⽕災
共栄⽕災
あいおいニッセイ同和損保
ソニー損保
アクサダイレクト(アクサ損害保険)
アメリカンホームダイレクト(アメリカンホーム保険)
イーデザイン損保
エース保険
おとなの⾃動⾞保険(セゾン⾃動⾞⽕災)
損保ジャパン
AIU 保険
マイカー共済(全労済)

まとめ:弁護士特約を使うメリットと弁護士の選び方

最後に、もう一度弁護士特約を使うメリットをおさらいしておきましょう。
    弁護士特約を使うメリット

  • 面倒なやりとりは弁護士が全て代行するのでスムーズに示談を締結できる
  • 慰謝料を大幅に増額できる

また、弁護士特約で費用はかかりませんが、弁護士選びはとても大切なポイントです。

特に初めて事故にあって不安を抱えている方におすすめな弁護士事務所の特徴は、下記の通りです。

    おすすめの弁護士事務所の特徴

  • 無料相談を受け付けている
  • 丁寧に対応してくれる中小の弁護士事務所
  • 交通事故に強い弁護士事務所

当サイトおすすめの天音法律事務所では、電話やメールでの相談は何度でも無料で行えます。着手金も無料です。

有名な大手の事務所ではありませんが、その代わり交通事故専門の弁護士が親身になってきめ細やかな対応をすることを大切にしている事務所です。

自分の納得できる弁護士に示談を代行してもらい、後悔のない示談にしましょう。

天音法律事務所なら弁護士に依頼する際に弁護士特約を使えます

交通事故の無料相談はこちら

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