2017.9.29 更新

交通事故の被害者が弁護士を探す時に使うべき検索テクニック4選

閲覧時に注意するポイントとは?

最近では,インターネット上で交通事故に関する情報は豊富に存在しますが,情報発信者が不明のものや,内容が不正確なものなどがあります。
インターネットの情報を鵜呑みにすることなく,最終的には専門家に面談し,直接相談することが重要です。

交通事故についてホームページで宣伝広告を行っている司法書士や行政書士は多数存在します。
しかし,交通事故の損害賠償請求について,報酬を得て被害者を代理して交渉することは,原則として弁護士しかできません(140万円未満の請求金額の場合は司法書士でも可能です。)。
インターネットの情報から司法書士や行政書士に依頼したとしても,解決せずに裁判を起こす場合には,結局,弁護士に依頼しなければならなくなり,無駄な報酬を負担することにもなりかねません。

また,弁護士紹介のホームページであっても,その弁護士自身のホームページとは限りません。
交通事故案件の集客を専門とする広告業者などのホームページで「交通事故に精通している弁護士」として紹介されていることがよくあります。
しかし,これは,弁護士が広告業者に料金を支払って,広告を行っているものであり,その際に,交通事故の取り扱い実績の審査などは行われていないことが多いようです。
ホームページを閲覧する際には,その弁護士自身のホームページなのか,広告業者のホームページなのかを確認することが重要です・

インターネットの情報はあくまでも,参考とする程度にとどめて,面談したうえで,納得のいく弁護士に依頼することが重要です。

ネット検索の長所と短所

弁護士を探す手段としては,弁護士会や法テラス(一定の資力基準を満たす場合に弁護士費用を立て替えてくれる公的機関)が実施している法律相談を利用する方法,加入している自動車保険に弁護士費用特約が付いている場合には,保険会社を通じて,弁護士会から弁護士の紹介を受ける方法などがあります。
しかし,これらの方法は,法律相談を受けるまで,その弁護士の情報が分からないことから,交通事故案件の取り扱い実績などが不明なまま依頼することになり,不安があります。

ネット検索をすれば,その弁護士のホームページで,交通事故の取り扱い実績や,経歴,経験年数などの情報が得られます。
また,弁護士に依頼する費用についても,ほとんどのホームページで記載されていることが多く,その弁護士に依頼すると,いくらの費用かかるのか事前にわかるので,依頼する際にも安心です。

もっとも,弁護士に依頼するということは,解決までの付き合いとなります。
仮に裁判を行うとすれば,半年以上,長ければ1年以上かかります。
ですので,弁護士の人柄や,相性も重要な判断要素となります。
ネットの情報だけでは,このような点についてはわからないことが多いので,最終的な依頼は面談したうえで決定することが重要です。

検索すべきキーワードとは?

ネットで弁護士を検索する際には,自分の症状や後遺障害の内容に応じたキーワードで検索することで効率的に探すことができます。
具体的には,自らの後遺障害等級で検索することをお勧めします。
後遺障害等級は,1級から14級まであり,同じ等級のなかでも,後遺障害の内容に応じて細分化されています。
具体的には,1級では後遺障害の内容に応じて,1級1号から1級6号に分かれ,14級では,14級1号から14級10号に分かれています。
自分が認定された後遺障害等級をキーワードとして検索することで,その後遺症害等級に該当する記事を掲載するホームページがヒットすることになるので,自分の後遺障害に合った弁護士を探すことが可能です。

弁護士の中には,後遺障害等級が認定されたケースのみ受任するということもあります。
弁護士報酬は,損害賠償額に比例して,金額が決まります。
そのため,後遺障害が認定されていないケースでは,賠償額もそれほど高額にならないことから,その受任を断るという傾向があります。
しかし,後遺障害が認定されていないケースでも,保険会社の提示する示談金額は,裁判基準で認められるべき損害賠償額を下回ることが通常であり,後遺障害等級が認定されなかったケースでも弁護士に依頼するメリットは大きいです。
また,後遺障害非該当の判断に対して異議申し立てをすることによって,この異議が認められ,後遺障害が認定されることも珍しくありません。
ですので,「後遺障害非該当」というキーワードで検索することで,そのような案件を取り扱っている弁護士を探すこともできます。

その他,休業損害や,逸失利益,慰謝料など,自分が一番気になることをキーワードとして検索することがよいでしょう。

事務所名称だけでも見分ける方法

事務所名称だけでは,その弁護士の取扱い案件や,実績,経験年数を知ることはできませんので,自分の現状にあった弁護士を探すことは困難です。
もっとも,交通事故を重点的に取り扱っている法律事務所であれば,検索結果に,「交通事故」というフレーズを含んだタイトルが表示されることが多いですので,交通事故案件を積極的に受任しているかどうかの判断は可能です。

事務所名称のみでは,やはり情報が圧倒的に不足しますので,ホームページの記載内容をよく読んで吟味することが必要でしょう。

効率的に探せる検索サイト

現在は,弁護士自身のホームページだけではなく,弁護士の紹介を行っているサイトも多くあります。
「交通事故 弁護士」というキーワードで検索することで,交通事故を取り扱っている弁護士を紹介するホームページの情報がたくさん出てきます。
もっとも,これらのホームページは,ネット広告業者のホームページであり,弁護士が費用を支払い掲載しているもので,交通事故取扱い実績の審査などは特に行っていないところが多いようです。

「弁護士ドットコム」は,多数の弁護士が登録しており,都道府県別,取扱い分野別に弁護士を検索することが可能です。
また,「弁護士ドットコム」に会員登録をすることで,ネット上で無料で法律相談をすることができ,弁護士からの回答を得ることもできます。
依頼内容を特定して,複数の弁護士から弁護士費用の見積もりをもらうことも可能です。
その弁護士の「弁護士ドットコム」上での相談に対する回答内容を確認することなども可能ですので,依頼を検討している弁護士の情報を集めるためには便利なホームページです。

文章内でチェックすべき箇所

弁護士のホームページの文章で大切なのは,専門的なことをいかにわかりやすく記載しているかということです。
また,ホームページ内の記事の本数も重要です。
弁護士のホームページの中には,ネット集客というよりも,事務所の名刺代わりのような感じで,簡略な事務所紹介のみのものも多数あります。
他方,ネット集客のためにある程度の費用をかけて,記事数やページ数の多いホームページを作成している弁護士もいます。
交通事故に特化し,力を入れてホームページを作成しているということは,一般論として,それだけ,ネットを入り口とした受任が多いと言うことができ,交通事故案件を豊富に取り扱っている弁護士である可能性が大きくなります。
分かりやすい文章で,豊富な記事数のあるホームページであれば,交通事故案件を重点的に取り組んでいる弁護士と言えるでしょう。

また,弁護士費用は重要ですので,法律相談費用,着手金,成功報酬などが,わかりやすく明確な基準で説明されているかを確認することも重要です。

弁護士を判断するポイント

弁護士のホームページで,交通事故に強い弁護士かどうかを判断するためには,ホームページの情報のうち,交通事故に関する情報の占める割合が一つの判断要素となります。
交通事故に力を入れている弁護士であれば,ホームページも,交通事故に関する情報が充実していることが多いでしょう。
また,交通事故は,治療内容の相当性や,後遺障害該当性など,一定の医学的知識も必要です。
案件によっては,医師に意見書や鑑定書を作成してもらうこともあります。
交通事故案件について特定の協力医と付き合いのある弁護士は,ホームページ上でそれをアピールしていることも多いです。

多数の弁護士のホームページを検討し,より内容の充実しているもの,協力医の存在など他の事務所にはない長所があるものなどが,交通事故に強い弁護士を探すきっかけとなります。

なお,ホームページの情報は,ネット集客のためのものであり,実態とはかけ離れているケースもあります。
また,複数の弁護士が在籍している事務所では,経験実績の少ない弁護士が担当となることもあり得ます。

信頼できる弁護士を見つけるためには,ネット上の情報だけではなく,実際に面談したうえで,依頼するかどうかを決めることが大切です。

口コミの信用性とは?

ネット上の口コミについては,その口コミが匿名で行われていること,口コミはあくまでも投稿した人の主観であることなどから,100%信頼できる情報ということはできません。
中には,集客目的で,やらせ的な口コミもあり得ますし,その弁護士の相手方となったことがある人の嫌がらせ的な口コミもあり得ます。
口コミ情報をある程度参考にすることはできるかもしれませんが,やはり,口コミの内容は信ぴょう性は一般的には低いと言わざるをえないでしょう。

口コミ情報を信用することなく,自ら弁護士に直接相談し,説明内容や,その人柄などをご自身で判断することが重要です。
面談したうえで,口コミ情報と同様の感想を持ったのであれば,その口コミは正しいということになるかもしれませんが,最終的には,ご自身で判断することになります。

弁護士の懲戒経歴は検索できる?

弁護士が懲戒処分を受けると,官報及び日本弁護士連合会が発行している機関雑誌「自由と正義」に掲載されます。
官報を全て確認するということは事実上不可能ですし,「自由と正義」も弁護士以外の一般の方が購入することも可能ですが,懲戒経歴を調べるためだけに,毎号購読するというのは現実的ではありません。
懲戒情報の公的な掲載は,官報及び「自由と正義」のみになります。
このほか,個別的に日本弁護士連合会に弁護士の懲戒処分歴の開示を求めることも可能です。
もっとも,誰でも開示を請求できるというものではなく,弁護士に対して現に依頼をし,または依頼をしようとする者に限られます。
また,懲戒処分が開示される期間についても3年以内という制限がありますので,古い懲戒処分の経歴については開示の対象外となります。
懲戒処分の情報については,以上の3つの方法が公的なものとなります。

ネット検索で弁護士の懲戒経歴を検索することも可能です。
「弁護士懲戒処分検索センター」というホームページでは,弁護士の懲戒情報を検索することができます。
しかし,これはあくまでも,私的なホームページであり,その内容についての信用性は,検索者ご自身で判断する必要があります。
また,検索エンジンで弁護士の名前を検索すると懲戒処分歴のある弁護士の場合,その情報がヒットすることもあります。
ただし,公的なものではなく,その内容の信用性については,検索者ご自身で判断する必要があることは「弁護士懲戒処分検索センター」と同様です。

検索情報を活かしたその後の行動

ネット検索を通じて弁護士を依頼するということは,当然,その弁護士に依頼することは初めてということになります。
弁護士自身のホームページの情報は,集客を目的としたものが一般的ですので,中には,ホームページ上の情報から受けるイメージと,実際に面談したうえで相談した際に受けるイメージとは大きく異なることもあるでしょう。
大事なことは,ネット検索で,一人の弁護士に依頼することを決めてしまわずに,複数の弁護士をピックアップし,面談したうえで,納得のいく説明を受けられる弁護士に依頼することが大切です。
ネットでの検索情報で,ある程度の知識を得ていれば,自分自身の状況からある程度,損害額の見通しをご自身で持つことも可能でしょう。
しかし,ネット情報は信用性に疑問があるものも多くありますので,ネット情報の信用性を確かめるためには,弁護士に直接,細かなことまで疑問点を質問することが重要です。
そのような疑問点に誠実・丁寧に対応してくれる弁護士であれば,信用できる弁護士ということができるのではないでしょうか。

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