2018.9.12 更新

むちうちの治療費はいくら?保険会社に治療を打ち切られた時の対処法は?

「むちうち治療にはどれくらいお金がかかるの?」
「保険会社にちゃんと負担してもらえる?」
「健康保険は使えるの?」

交通事故で、むちうちをしてしまった際、治療費はどれくらいかかるのでしょうか。

交通事故での被害者の治療費は相手側の保険会社が負担してくるのが一般認識ですが、最低限の保証のみで十分な保証はしてくれません

そのため、治療費の支払いを治療途中で打ち切ろうと促す傾向があります。

ですが、安心してください。ちゃんと保証してもらえる方法が存在します。

ここではその方法をお答えしたいと思います。

  • むちうちの治療には約30〜40万かかる
  • 健康保険も使える場合がある
  • 弁護士に依頼すると治療費が多くもらえる
  • 他にも休業手当などが受け取れる
この記事でわかること

むちうちって何?症状の種類と治療費の値段

交通事故でむちうちになってしまいました…
首がとても痛くて困っています、治療や治療費について教えてください。
交通事故にあったときによくなってしまう症状がむちうちです。
まずは、むちうちの種類について見ていきましょう。

むちうちの種類

むちうちになってしまった女性

むちうちになってしまうと、首がうごかせなかったり、ちょっと物を見るだけで首が痛んだりと、多くの方が不快な思いをされると思います。

交通事故で起こるむちうちの大半は「頚椎捻挫(けいついねんざ)」や「神経根損傷(しんけいこんそんしょう)」という病気です。

頭や首に負荷が加わることで首の骨を作っている骨の周りにある靭帯や筋肉や神経に損傷が起こり、長い間炎症が続いてしまうのです。

そのほかのむちうちの種類をまとめたので、参考にして下さい。

むちうちの種類と特徴
頚椎捻挫(けいついねんざ) 「首の捻挫」で首・肩・背中が痛むなどの症状が出ます。
バーレ・ルー症状型 衝撃が首の骨を通り越して、自律神経まで傷つけた際に発症する。めまいや耳鳴り、息苦しさなどの症状が出ます。
神経根症状型(しんけいこんそんしょう) 神経を支える根本が引き伸ばされたり、圧縮され負荷を受けた際に発症する。痺れを感じたり、力が入らないような症状が出ます。
脊髄症状型(せきずいしょうじょうがた) 脊髄まで損傷してしまった際に発症する。脊髄の損傷で体にマヒが残り、知覚障害や歩行障害も引き起こす場合があります。遺障害として今後も残ってしまう可能性があります。
脳髄液減少症(のうずいえきげんしょうしょう) 非常に珍しいケースですが、事故の衝撃により脳髄液が漏れ出してしまった際に発症します。全身の痛み、聴力・資力・味覚障害、倦怠感、自律神経症などの症状が出ます。
むちうちにもたくさんの種類があるんですね…
そうなんです、では次は治療費について見ていきましょう。

むちうちの治療費は計算方法や症状の重さで値段が変わる

むちうちの治療費の算定基準3つ

交通事故の慰謝料は保険業の業界で設定されている相場と弁護士の業界が設定している相場があります。

それぞれ設定されている金額が異なっているので、慰謝料を請求するときは納得した金額を受け取る事ができるように弁護士と相談しながら慰謝料の金額を模索していかなくてはなりません。

交通事故の慰謝料の相場や提示される金額についてはこちら

そのほかに、むちうちの症状によっては治療費が高額になることがあります。

神経根損傷の場合には神経の修復ができず慢性的に痛みが残り続けることもあり、麻酔薬で痛みを和らげる治療が必要になったり、長期的に投薬管理を受ける必要が出てくるので、治療費用はトータルで30~40万円になる場合があります

症状が軽度な場合にはもっと治療費用が安くなり、痛み止め・湿布の費用負担や数回の通院費用だけで済む場合もあるので、1万円程度で治療が完了することがあります。

むちうちの費用は非常に様々で、症状によって大きく治療費用が変化します。

このため、病院に行って適切な診断書をもらい、しっかりと治療費用を出した上で計画を進めることが非常に重要です

相手方の保険会社との交渉でも診断書の有無や治療費用の予測が重要なので、しっかりと治療を受けるように心がけましょう。

むちうち治療の時の注意点

むちうちの注意点説明

治療をする際に気をつけなければならないことはありますか?
治療に関して気をつけなければならないのは以下の3点です。

むちうち治療の注意点

  • 症状をしっかり把握して、1週間以内に受診する
  • 6ヶ月以上経っても症状が続く場合は後遺障害認定が必要
  • 整骨院に行く際は、整形外科に許可をもらう

事故にあって数日経ってから首に違和感を感じたり、だるさ、頭の重さ、首の痛さ、動かしづらさを感じるときは、むちうちに付随して起こる神経損傷や髄液の異常も考えられます。

事故直後にしっかりと症状を把握し、極力事故後1週間以内には病院で治療や診断を受けることが必要になります。

時間が経過してしまうと体の異常の原因が事故によるものなのか、それとも他の原因なのか特定が難しくなり、保険の審査でトラブルが起こってしまうことがあるので、1週間以内に受診しましょう。

どれくらい通院すればいいのか?週2〜3回が理想

通院はどれくらいすればいいんでしょうか?
むちうちの場合は、週3ほどの頻度で通院することをおすすめします。

症状によってケースバイケースですが、症状が無くなるまで通院を続け、以後、6ヶ月以上に渡って症状が継続している場合には再度診断書を受けることが望ましいです。

6ヶ月以上に渡って症状が続き、元の状態まで回復することがない場合には症状固定と言ってこれ以上病状が回復する見込みが薄く、後遺障害として認定されることがあります。

このため、回復の見込みが薄く、他の症状が出てこなくなった時点で後遺障害の認定を受けるために診断書が重要なものとなってくるのです。

治療は複数の病院で治療を受けることができるので、筋肉や靭帯や神経の神経の損傷を負った場合には麻酔科のドクターに神経ブロックを依頼することや整形外科や整骨院で治療を受けることもできます。

しかし、整骨院に行く際は、整形外科の許可をもらわないと整骨院分の治療費としての慰謝料がもらえないので、かならず許可を得るようにしましょう。

なるほど、やはりなるべく頻繁に通院して、症状を治すことが大切なんですね。
しっかり治しておかないと、後々の生活に支障も出てしまうので、ちゃんと通院しましょう。

事故別の最適な治療費の支払い方法

治療費にかかった費用は、立て替えないといけないんでしょうか?
交通事故の費用の請求先は主に自賠責保険と相手方の損害保険会社への請求のふた通りがあり、立て替えなくても可能な方法もあります。

相手方の保険会社への一括請求する方法

治療費用については一般的に一括支払いを行なっている保険会社が多く、通院時は自己で立て替えるのが一般的です。

一般的なむちうちであれば治療費用はあまり高額にならず自己負担をしても特に問題が無いことが多いのですが、ダメージが大きい場合には治療費用も高額になることがあります。

相手の保険会社に請求することも可能ですが、来院している患者に対して請求する権利も病院側にはあるので、保険会社や病院によって患者に支払い義務が生じてしまう場合があります。

やっぱり、立て替えをしないといけないんですね…
仮渡金という制度を使えば立て替えの必要はありません。

仮渡金を使えば治療費早めに受け取ることができる

自賠責保険の仮渡金は治療の途中であっても請求できる費用で、治療の費用を必要としている時に請求できるものです。

費用が高額になることが予測されたり、治療期間が長引く場合には仮渡金の利用を検討をしてみるといいかもしれません。

しかし、仮渡金の請求をすると保険会社での一括支払いの対象から外れてしまうことがあります

相手方の保険会社の方とよく相談し、しっかり検討した上で治療費用の請求をすべきか検討する必要があります。

相手方の保険会社の対応がうまくいかない場合には、一度法律家を通じて交渉を一任するなど、検討するのがいいかもしれません。

自賠責保険の仮渡金を利用すれば立て替えが必要ないんですね。

治療費の上限金額と超過分はどうすればいい?

治療が長期化になった場合に注意したいのが治療費の上限と超過分への対応です。

保険会社から治療が終わってない段階で一方的に保険金の支払いを打ち切るという連絡が来た場合にこの問題が生じやすく、このような場合には超過した治療費や今後かかる治療費について保険会社との交渉する必要があります。

保険会社との交渉には加害者側の弁護士が参画してくることもあり、交渉が難化することが一般的です。

交通事故で健康保険は使えるの?

交通事故でも健康保険を利用することが可能です

一般的によく誤解されているものの一つに交通事故は健康保険が適応できないという誤解がありますが、これは誤りです。

健康保険が使えないケース

健康保険が使えないケースを見てみましょう。

健康保険が使えないケース

  • 業務上の災害(労災保険が適応されるため)
  • 法令違反をした際の負傷(無免除・飲酒運転などで怪我した場合)
  • 第三者の行為による負傷(事件や事故で他人の行動によって怪我した場合)

確かに、第三者が加害してしまった結果生じた治療費用というのは、健康保険でのカバーをすることができないという原則があります。

しかし、ここには救済手段があり、病院側に「第三者行為による傷病届け」を提出することで健康保険を利用して治療費用の立て替え分を減額することが可能です

未だに病院窓口で交通事故の場合には健康保険が使えないと言われてしまう方を目にすることがあります。

病院の窓口で「第三者行為の届け出もしますし、担当省庁から交通事故でも健康保険が使えると通知が出されているはずです」と伝えてみましょう。

治療費打ち切りを言い渡された場合はどうすればいい?

治療費を打ち切りを言い渡されたのですが、まだ治っていないのに治療をやめなければならないんですか?
治療費用の支払いを打ち切ると言われてしまうと、多くの方は泣き寝入りをしてしまうのですが、このような場合にも諦める必要はありません。

むちうちの治療は一般的には単なる筋肉の炎症や靭帯の損傷程度であれば3ヶ月程で治療費の支払いが止まってしまうことがあり、これを超えた時には治療費用が自己負担になることがあります。

しかし、加害者側は治療費用や慰謝料の負担をする義務があり、その支払いを行なっていた保険会社のサポートが無くなったというだけで、まだ加害者側に治療費用を請求することが可能です。

このため、弁護士を介在させてしっかりと治療費用の請求を行うことで泣き寝入りを防ぐことができるのです。

治療の途中で費用の支払いが止まってしまったり、加害者側が支払いを怠った場合には治療費用の請求を訴える必要があります。

弁護士を通じて相手方に治療費用の支払いの必要性が認められればそれだけで治療費用の請求がやりやすくなり、治療費用の払い逃れを防ぐ手立てを取ることができます。

整骨院や接骨院での治療費は支払ってもらえる?

整形外科がある病院が家から遠いので、近くの整骨院に通いたいのですが、この場合も治療費は支払われますか?
はい、病院以外の治療費用も相手方の保険会社や加害者本人に請求することが可能です。

この場合、整形外科のお医者さんの診断書が必ず必要になるので、必要なのであれば交通事故の治療として整骨院を利用するのは当然に行使できる権利なのです

何か困ることがあった時には弁護士を介して交渉する必要も出てくるので、困った時には法律の専門家と連携をとりましょう。

整形外科で書いてもらった診断書の提出が必須なんですね。
診断書がないと整骨院に通った分の治療費を支払ってもらえないので、必ず病院で診察してもらってください。

治療費ではないが認められる補償とは?

むちうちの治療で必要になるのは治療費用だけではありません。

交通費や休業時の生活にかかる補償費用など、非常に多くの費用が必要となるので、実際に治療に当たる時には思っているよりも多くのお金がかかることに気づかれると思います。

むちうちの症状がひどい場合には生活に制限がかかってしまう人もいるので後遺症の認定を受け、様々な助成の手続きを進める必要も出てきます

損害保険の会社だけでなく、病院や自賠責保険の担当者との交渉も進める必要があり、独力で交通事故対応をするのは大きな負担になるはずです。

また、万が一後遺症の認定を必要とする時には医師と連携することも求められます。お困りのことがある時には必ず弁護士に頼りながら有利に交渉を進めるようにしていきましょう。

  • 事故後1週間以内に病院にいき適切な診断書を受け取る
  • 症状固定するまで通院を続けるべき
  • 治療費は最大40万ほど
  • 自賠責保険の仮渡金を請求することも可能(その代わり保険会社の一括支払いの対象が外れる)
  • 病院までの交通費や病院以外の治療費も請求できる
  • 健康保険も利用可能
この記事のまとめ

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